肥満になるとがんを引き起こす腸内細菌が増加【アリアケ菌】

がんを誘発する 腸内細菌がいる!?腸内フローラを改善する
本サイトはプロモーションが含まれています
スポンサーリンク

腸内細菌は体に良いとされていますが、なんと『がんを引き起こす腸内細菌』がいることも分かってきました。

 

今回の記事も前回の『腸内細菌が作る『エクオール』には美肌効果とガン予防効果が期待されてるって!』に引き続き、『腸内フローラ10の真実』から気になったことを書いていきたいと思います。

スポンサーリンク

1 肥満とがんの関係性

がんに関係する腸内細菌を発表したのは日本人で、がん研究会がん研究所の原英二さんです。原さんは肥満とがんについて研究しており、そこからがんに関係する腸内細菌を見つけました。

1.1 がんに関係するアリアケ菌

肥満になるとがんの発症リスクが上がることは、以前から分かっていました。しかし、なぜ肥満になるとがんになりやすくなるのかについては、ほとんど分かっていませんでした。原さんは腸内細菌に注目することで、肥満とがんの発症率の謎を解いたのです

 

肥満させたマウスの腸内細菌と、肥満前のマウスの腸内細菌を調べたところ、太る前にはほとんどいなかった細菌が、腸内フローラの全体の10%以上を占めるまで増加していることがわかりました。

 

遺伝子解析の結果、新種であることが分かり、原さんはその細菌を『アリアケ菌』と名付けました。そしてこの菌が、がんを誘発させるのです。

 

アリアケ菌は腸に分泌される消化液の1つ、『胆汁』を分解して『DCA』という物質を作り出します。DCAは腸から吸収されて全身を巡り、細胞に作用することで細胞老化を引き起こします。

 

DCAの作用で老化した細胞が増えると、老化した細胞はがんを誘発する物質を撒き散らします。そしてそれが、がんにつながるということが研究でわかりました。

1.2 DCAとマウスの実験

DCAががんに関係あるかについては、以下のような実験で確かめられています。

マウスの肝臓の細胞に、発がんの原因となる『遺伝子の傷』をつけます。通常だと、それだけでは肝臓がんにはなりません。しかし、そこにDCAを投与すると・・・なんと100%の確率で肝臓ガンが発生することが分かりました

 

まだマウスの実験で、DCAが人にどれほどの影響を与えるかは分かっていません。ですが人間でも、

  • 高脂肪食を食べる人は腸内で生産されるDACが増えていること
  • DCAは人間の細胞にも細胞老化を引き起こすこと

が分かっているため、人間でもDACとがんに関係性があると考えられています。

1.3 アリアケ菌を腸内で増やさないために

アリアケ菌を増やさない方法は、健康的な食生活を心がけることです。つまり、肥満にならないように、野菜などをしっかり食よう!ということですね。

おわりに

この記事では『がんに関与する腸内細菌』について書いてきました。近い将来、アリアケ菌を調べる検査ががん検診に加わるかもしれません。「早くその検診が実施されてほしい!」と、思うかもしれませんが、安心してください。

 

肥満にならなければいいのですから!やはりがんにならないため、健康寿命を延ばしていくためには、食事運動、そして睡眠を改善していけばいいのです。ということでみなさん、健康的な食事をしていきましょう👍

コメント