脳と腸はどちらか先に誕生した臓器なのか?

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当サイトでは「腸内環境を整えようぜー」ということを伝えております。なぜかというと、腸内環境を整えることが健康な体への第一歩だと考えているからです。

多くの人に腸内環境の大切さを知ってもらいたいために、ちょくちょくと“腸内環境のあれこれ”を記事にしております。

このページでは「腸と脳はどちらが先に誕生した?」という話を紹介したいと思います。

ぶたさん
ぶたさん

え?脳じゃないの?

とりさん
とりさん

パッと考えたら、そう思いそうよね。

腸内細菌環境のまとめ記事はこちらになります。参考にしてみてください。

腸内細菌環境を整えることこそ健康のためのファーストステップ
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腸は脳より先に誕生した臓器

人間の体でもっとも大切な臓器は脳かもしれません。人間を人間っぽくしている臓器は間違いなく脳でしょう。

ここで、時代を遡って昔々の生物を考えてみましょう。

彼らには脳はあったのでしょうか?

ありません。

最初の頃の生物は、海水からの栄養を取り込むために必死でした。栄養を取り込むために管っぽいものを作り、そこを動かすために神経細胞が生まれました。

ぶたさん
ぶたさん

そっか。生物として一番大切なことは外部から栄養を取り込むことだもんね。そのために腸がまっさきに臓器としてできたんだ。

とりさん
とりさん

そうそう。腸には神経細胞があることから“第二の脳”なんて言われているね。でも生物の歴史から考えると、腸が第一の脳かもしれないね。

最近の研究から、腸は単なる消化器官でないことが分かっています。

人が幸福ややる気を感じるためには、脳内伝達物質(ホルモン)と呼ばれるセロトニンやドーパミンが必要ですが、これらはなんと腸で作られています。

セロトニンにいたっては、90%が腸内に存在します。(脳には2%ほど)

腔腸(こうちょう)動物は脳がなくても動いている

生物にとって“脳”があるのが当たり前のように思われますが、脳がない生物もいます。

  • ヒトデ
  • クラゲ
  • イソギンチャク

などの『腔腸動物』です。

彼らは脳もなければ、胃も肝臓も肺もありません。

しかし、エサを捕まえて、消化し、排泄し、生きています。

脳が生物の動きを全て司っているのであれば、腔腸動物は生きていくことができません。しかし、腔腸動物は生きています。

つまり、生きるためには脳は必須というわけではありません。脳がなくても生物は生きていくことができます。腸があればいいんです。

人間でも“脳死”と呼ばれる状態がありますが、腸が生きていれば生きていけます。

しかし、腸が死んで、脳が生きている場合、人は生きてはいけません。それくらい腸は大切な臓器なのです。

ぶたさん
ぶたさん

腸の神経細胞が「空腹感」とか「満腹感」を伝えているってこと?

とりさん
とりさん

そうなんだろうね。だからこそ腸に神経細胞ができたんだろうね。

賢い腸の反応

腸は食べ物を消化吸収するだけではありません。

例えば、“腐った食べ物”を食べたとします。

すると腸は危険を察知し、自ら腐ったものを体外に出そうとし、下痢などの症状を起こします。

簡単に書きましたが、ここは驚くべきところです。なぜかというと、脳の指令なしに腸が動いているからです。生物は脳に支配されていると思われがちですが、そんなことないんですね。

また、腸だけで対応できないような場合、腸は脳へメッセージを送り、嘔吐を促すようにします。

腸にある神経細胞

腸にはニューロンという神経細胞もあれば、パラニューロンという感覚細胞もあります。この数を合わせると、なんと一億個以上の神経細胞があり、脳とは別に活動しているのです!

1億個という数字がピンっとこないかもしれませんが、これは犬や猫の脳の神経細胞とだいたい同じ数です!

犬って賢いですよね?そんな賢い犬と同じくらいの神経細胞を腸は持っているんです!

ぶたさん
ぶたさん

これはすごい!腸すごい!

とりさん
とりさん

でしょ!腸ってすごいんだよ!単なる消化吸収の管じゃないんだな。

腸の神経細胞って何やってるの?

腸では消化・吸収・排泄と、人間が生きる上で大切な仕事をしています。

腸内の筋肉は、消化吸収をスムーズに行うために消化物を肛門の方へと移動させます。この動きは蠕動運動(ぜんどううんどう)というのですが、この動きにも神経細胞は大きな役割を果たしています。

この動きがスムーズに行わなければ、消化物が逆流することもあります。そういうことをしないために、脳とは独立して腸内で神経細胞が発達し、精密な動きをしてくれているのです。

ぶたさん
ぶたさん

独立して神経細胞が発達しているって興味深いね!

とりさん
とりさん

動物を使った実験では、腸と脳が繋がっている神経を遮断しても、腸に食べ物が入ってくれば、蠕動運動が行われることが明らかになっているんだ。

おわりに

“気になる腸内環境のお話”をお届けしました^^

生物の歴史からしたら脳より先に腸ができているんですね。それもそのはずで、栄養を吸収することが何よりも大切だからです。

そのために腸で神経細胞が発達し、その名残が今でもあるんですなー。

この記事で少しでも腸内環境に興味を持ってもらえたら幸いです。今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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今までに多くの『腸内環境の大切を伝える本』を読んできました。その中でもイチオシなのがアランナ・コリン先生の『あなたの体は9割が細菌: 微生物の生態系が崩れはじめた』です。

分厚くて少々読みにくいかもしれませんが、腸内環境の大切さを深く知っておく上で外せない一冊です。

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