MMA・柔術の擦り傷(マットバーン)にワセリンは使える?キズパワーパッドとの使い分け

MMAや柔術の擦り傷に対するワセリンやパッドのケア方法をイメージしたフラットデザインのアイキャッチ 運動・MMA・身体づくり
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MMAや柔術のグラップリング練習をしていると、気づいたら肘の裏や前腕に擦り傷ができていることがあります。いわゆる「マットバーン」や「マット擦れ」と呼ばれる傷です。

練習中は意外と気づきません。ところが、シャワーを浴びてお湯が当たった瞬間に「あ、擦れてたんだ」と分かります。大きなケガというほどではないのに、長いことヒリヒリするのでとても気になります。

自分の場合も、練習後に傷口を洗って、家にあったワセリンを薄く塗るくらいで済ませていました。絆創膏を用意していなかったこともあって、「この処置でいいのかな」と少し気になっていたのが、今回いろいろ調べてみるきっかけになりました。

この記事では、MMAや柔術でできやすい擦り傷について、ワセリン、普通の絆創膏、非固着パッド、ハイドロコロイドの使い分けを整理します。あくまで軽い擦り傷を前提にした個人の調べものメモです。深い傷、強い痛み、腫れ、膿、発熱などがある場合は、自己判断せず医療機関で相談してください。

まず結論:軽い擦り傷ならワセリンは使える

MMAや柔術の擦り傷でまず大事なのは、薬を塗ることよりも、傷口を流水でやさしく洗うことです。マットや相手の汗に触れている可能性があるので、最初に汚れを落とすことを優先します。

そのうえで、普通の絆創膏や非固着パッドを使うなら、傷口にワセリンを薄く塗ってから覆う方法は使えます。ワセリンの役割は、傷を殺菌することではなく、乾燥や張りつきを防ぐことです。ものすごくざっくり言うと、傷口を乾かしすぎないための保護膜です。

一方で、キズパワーパッドのようなハイドロコロイドを使う場合は、ワセリンを塗りません。ハイドロコロイドは傷から出る液を利用して湿った環境を保つタイプなので、ワセリンや軟膏を塗ると密着しにくくなることがあります。

自分なりに整理すると、普段の基本は「白色ワセリン+非固着パッド」です。肘裏や膝裏のように動く場所は、その上から自着包帯を軽く巻くと安定します。週1回くらいの練習で、次の練習まで日数が空く場合、浅くてきれいに洗えた傷ならハイドロコロイドも選択肢になります。

ただし、「覆えば何でも練習していい」という意味ではありません。赤み、熱感、腫れ、膿、強い痛み、水ぶくれ、丸い発疹がある場合は、ただの擦り傷と決めつけない方が安全です。そういう時は練習を休んで、皮膚科で相談した方が安心です。

最初にやることは、薬よりも洗うこと

MMAや柔術の擦り傷をまず流水でやさしく洗う様子を表したフラットデザインのイラスト

MMAの擦り傷で最初にやるべきことは、ワセリンを塗ることでも、絆創膏を貼ることでもなく、傷口を洗うことです。

グラップリングでは、マットに肌がこすれます。相手の汗もつきます。自分では気づかないうちに、肘裏や前腕が何度もマットに触れていることもあります。なので、練習後に擦り傷を見つけたら、まず水道水やぬるめの流水でやさしく流します。

ここでゴシゴシこする必要はありません。擦り傷は皮膚の表面が削れている状態なので、強くこすると普通に痛いですし、治りかけの部分まで傷めることがあります。傷口そのものは流水でやさしく流し、周りの皮膚は石けんで洗うくらいで十分です。

洗ったあとは、清潔なガーゼや不織布、清潔なタオルで周りの水分を軽く押さえます。ティッシュは繊維が傷口に残ることがあるので、傷口に直接押し当てる用途では避けた方が無難です。小さなことですが、こういうところで余計な違和感を減らせます。

昔は「傷は消毒して乾かす」というイメージが強かったと思います。ただ、軽い擦り傷では、まず汚れを落として、乾かしすぎないように保護する考え方が一般的になっています。もちろん、砂や異物が残っている、傷が深い、出血が止まらない、痛みが強い場合は、自分で無理に処置せず病院で見てもらった方が安心です。

シャワーでしみる時は、洗い方を少し変える

擦り傷で一番嫌なのは、練習後のシャワーかもしれません。練習中は平気だったのに、お湯が当たった瞬間に急にしみることがあります。あれはなかなか心の準備がいります。

とはいえ、毎回しっかりこすって洗う必要はありません。大事なのは、汗や汚れ、古いワセリンをやさしく落として、清潔な状態に戻すことです。

痛みを減らしたいなら、熱いお湯ではなく、ぬるめの水やぬるま湯を使います。熱いシャワーを傷口に直接当てると、かなりしみます。水圧も弱めの方が楽で、手にお湯をためてそっと流すくらいでも十分です。

石けんを使う場合も、傷口を指でこする必要はありません。泡で周りの皮膚をやさしく洗い、傷口自体は流水で流すくらいにします。洗ったあとはタオルでゴシゴシ拭かず、水分を軽く押さえるように取ります。

傷口を「洗い倒す」のではなく、「ふやかして、やさしく流す」くらいの感覚で十分です。これだけでも、シャワーの怖さはかなり変わります。

ワセリンは傷口に塗ってもいいのか

軽い擦り傷なら、洗ったあとにワセリンを薄く塗ることができます。

ここで間違えやすいのは、ワセリンを薬のように考えてしまうことです。ワセリンは傷を消毒するものでも、菌を倒すものでもありません。役割は、傷の表面が乾きすぎないように守ることです。

擦り傷を完全に乾かしてしまうと、かさぶたが硬くなり、下から新しい皮膚が伸びてくる時の邪魔になることがあります。また、ガーゼや絆創膏が傷口に張りついて、剥がす時に痛いことも起きます。ワセリンを薄く塗ると、乾燥や張りつきを両方減らしやすくなります。

使い方は難しくありません。傷口を流水でやさしく洗い、周りの水分をガーゼなどで軽く押さえたら、傷口にだけワセリンを薄く塗ります。必要なら、その上から絆創膏や非固着パッドで覆います。

たっぷり塗ればよいわけではありません。厚く塗るとベタつきますし、絆創膏やテープの粘着部分まで油分が広がると剥がれやすくなります。傷口にうっすら膜を作るくらいで十分です。

家にあるヴァセリンでもいいのか

自分が最初に使っていたのは、ユニリーバのヴァセリンでした。保湿用のヴァセリンでも、成分がシンプルなものであれば、浅い擦り傷の保護に使われることはあります。

ただ、これから傷の処置用として常備するなら、ドラッグストアで売っている「白色ワセリン」や「日本薬局方 白色ワセリン」や「サンホワイト」の方が無難です。白色ワセリンは皮膚保護剤として使われる医薬品だからです。

一方で、スキンケア用のヴァセリンは基本的に保湿用の商品です。肌の乾燥対策には使いやすいですが、傷用として買うなら、できるだけシンプルな白色ワセリンを選んだ方が安心感があります。

容器に指を直接突っ込むと汚れが入りやすくなるので、傷に使う時は手を洗ってから少量を取るか、清潔な綿棒を使うのがおすすめです。チューブタイプの白色ワセリンを一本持っておくと、練習後にも扱いやすいと思います。

普通の絆創膏を貼る時もワセリンは使える

普通の絆創膏を使う場合も、傷口にワセリンを薄く塗ってから貼って大丈夫です。中央のパッド部分が傷に張りつきにくくなるので、剥がす時の痛みを減らせることがあります。

ただし、ワセリンを塗るのは傷口だけにしてください。絆創膏の粘着部分が当たる周りの皮膚には、なるべく油分をつけないようにします。粘着部分にワセリンがつくと、絆創膏が剥がれやすくなります。

小さい擦り傷で家で過ごすだけなら、普通の絆創膏でも十分なことが多いです。ただ、MMAや柔術でできる擦り傷は、肘の裏、前腕、膝まわりなど、曲がったり汗をかいたりする場所にできがちです。そういう場所だと、普通の絆創膏はすぐ剥がれてしまいます。そこで使いやすいのが、非固着パッドです。

絆創膏のサイズ違いが面倒なら、非固着パッドが便利

ワセリンを塗った擦り傷に非固着パッドを当てて保護する方法を示したフラットデザインのイラスト

擦り傷のサイズに合わせて、いろいろな絆創膏を買うのは地味に面倒です。小さい絆創膏だと傷がはみ出ますし、大きい絆創膏だと貼りにくいです。肘の裏だと、曲げた時に剥がれてしまうこともあります。

その点、非固着パッドはかなり使いやすいです。非固着パッドは、普通のガーゼよりも傷にくっつきにくい当て材です。自分では肌に貼りつかないので、サージカルテープや自着包帯で固定して使います。

基本の流れは、ワセリンを薄く塗ったあとに非固着パッドを傷に当て、サージカルテープで端を留める、というものです。肘裏や膝裏のような動く場所は、上から自着包帯を軽く巻くと安定します。

普通のガーゼを傷口に直接当てると、乾いた浸出液でくっついてしまい、剥がす時に痛い思いをすることがあります。非固着パッドならその痛みを減らしやすいですが、絶対にくっつかないわけではありません。剥がす時に張りついている感じがあれば、ぬるま湯で湿らせてからゆっくり外す方が安全です。

サージカルテープと自着包帯は固定用

サージカルテープは、医療用の固定テープです。傷口に直接貼るものではなく、非固着パッドやガーゼを肌に固定するために使います。文房具のテープのようなロール状で、必要な長さに切って使います。

肘の裏のように汗をかく場所や曲がる場所では、サージカルテープだけだと剥がれてしまうことがあります。そういう時は、自着包帯を上から巻くと安定します。自着包帯は包帯どうしがくっつくタイプで、肌に強く貼りつくわけではないので巻き直しもしやすいです。

ただし、きつく巻きすぎるのはよくありません。巻いたあとにしびれる、ズキズキする、指先や足先の色が悪い、冷たく感じるといった場合は締めすぎのサインです。固定したいだけなので、軽く押さえる程度で十分です。

MMAの練習中にまだ傷が残っている場合は、普通の絆創膏よりも、非固着パッドと自着包帯の組み合わせの方が現実的だと思います。

ハイドロコロイドは便利。ただし使う傷を選ぶ

キズパワーパッドのようなハイドロコロイド絆創膏は、普通の絆創膏とは仕組みが違います。

普通の絆創膏が傷を外から守るカバーだとすれば、ハイドロコロイドは傷から出る液を吸収してゲル状になり、傷を湿った環境に保つタイプです。ものすごくざっくり言うと、傷口を乾かしすぎない状態で覆ってくれるシールです。

浅い擦り傷を保護するには、とても便利です。空気や服に触れにくくなるのでヒリヒリ感が減ることもありますし、貼り替え回数も少なく済みやすいです。

ただ、MMAの擦り傷に毎回ハイドロコロイドを使えばいいかというと、そこは少し注意が必要です。ハイドロコロイドは密閉に近い状態を作ります。だからこそ湿潤環境を保てるのですが、その分、汚れや感染を閉じ込める方向にもなり得ます。

使うなら、練習後にしっかり洗えていて、浅く、赤みや熱感、膿、痛みの増加がない傷に限った方が安心です。逆に、赤い、熱い、腫れている、膿っぽい、においがする、痛みが強くなっている、汚れが残っている、水ぶくれや発疹があるといった場合は、ハイドロコロイドで密閉しない方がいいです。そういう時は自己判断で貼ってごまかさず、皮膚科や外科で相談してください。

ハイドロコロイドを使う時はワセリンを塗らない

ハイドロコロイド絆創膏を使う時はワセリンを塗らないことを示したフラットデザインのイラスト

普通の絆創膏や非固着パッドには、ワセリンを薄く塗ると相性がいいです。一方で、ハイドロコロイドを使う時はワセリンを塗りません。

ハイドロコロイドは、傷から出る液を吸ってゲル化し、皮膚に密着して働くものです。ワセリンや軟膏を先に塗ってしまうと、うまく密着しなくなったり、傷から出る液を吸いにくくなったりします。

使う時は、傷を流水でよく洗い、周りの皮膚の水分をしっかり取ってから貼ります。ワセリン、軟膏、消毒液は塗らないのが基本です。貼ったあとに端が剥がれたり、液が漏れたり、においがしたり、痛みが増えたりした場合は、貼りっぱなしにせず外して確認します。

剥がれにくい時は、無理にベリッと剥がさず、ぬるま湯を流しながらゆっくり外すと痛みを減らせます。ここは勢いで剥がすと後悔しやすいところです。

傷から出るジュクジュクは全部が膿ではない

擦り傷から透明~薄い黄色っぽい液が出ることがあります。これは必ずしも化膿しているわけではなく、傷を治す過程で出る浸出液のこともあります。ものすごくざっくり言うと、体が傷を治すために出している液です。

とはいえ、ここは油断しない方がいいところでもあります。黄色や緑っぽい膿が出る、嫌なにおいがする、赤みが広がる、熱を持つ、腫れる、痛みが増えるといった場合は別の話です。そのときは「治るための液だから大丈夫」と考えず、感染の可能性を疑って受診した方が安心です。

ハイドロコロイドを貼っている場合も、白くふくらむこと自体はよくある反応です。ただ、液が漏れる、においがする、痛みが増える、周囲が赤くなるといった変化があれば、一度外して状態を確認した方がいいと思います。

「ジュクジュクしているけど大丈夫なのか」は、かなり迷いやすいところです。透明っぽい液なのか、膿っぽいのか。痛みや赤みが増えているのか。このあたりをセットで見ると、判断しやすくなります。

食品用ラップ+テーピングは応急処置くらいに考える

食品用ラップとテーピングで覆う方法をすすめられることもあります。何もない時の応急処置として、ラップで外からの摩擦を減らすという考え方自体はあります。

ただ、MMAの擦り傷で常用するなら、第一候補にはしにくいです。食品用ラップは医療用の清潔なドレッシングではありませんし、汗や浸出液を吸うわけでもありません。傷口に直接貼って密閉すると、汚れや湿気を閉じ込めてしまう可能性があります。

使うとしても、傷口に直接ラップを貼るのではなく、清潔な非固着パッドを当てた上から、短時間だけ摩擦よけとして使うくらいが無難です。帰宅後は外して、もう一度洗ってから新しい当て材に交換した方が安心です。

結局のところ、台所のラップに頑張ってもらうより、非固着パッドと自着包帯を用意しておく方が簡単ですし、応用もききます。

コスパで見ると、基本は非固着パッドが使いやすい

傷のケア用品は、揃え始めるときりがありません。ただMMAの擦り傷用として考えるなら、サイズ違いの絆創膏を大量に買うより、白色ワセリン、非固着パッド、サージカルテープ、自着包帯を揃える方が使い回しやすいと思います。

方法コスト感弱点
ワセリン+普通の絆創膏安い傷のサイズや場所によって合わないことがある
ワセリン+非固着パッド+テープ安いテープ固定が必要
非固着パッド+自着包帯やや安い巻き方がきついと不快になる
ハイドロコロイドやや高い感染っぽい傷や汚れが残る傷には向かない
食品用ラップ+テープ安い医療用ではないので応急向け

コスパだけなら食品用ラップが一番安いですが、傷のケア用品として考えると常用の第一候補にはしにくいです。自分なら、普段は「ワセリン+非固着パッド」を基本にして、動く場所だけ自着包帯を足します。

ハイドロコロイドは便利ですが、毎回使うとやや高くつきます。週1回の練習後で、次の練習まで間が空く時の選択肢として考えるくらいがちょうどいいと思います。

MMAでは「傷を覆う」だけでなく、休む判断も大事

擦り傷の状態を見てMMAや柔術の練習を休む判断も大事だと示すフラットデザインのイラスト

普通の生活でできた小さな擦り傷なら、洗ってワセリンを塗り、家で様子を見るだけで済むこともあります。ただ、MMAや柔術では少し事情が違います。

グラップリングでは肌と肌が触れますし、マットに体をこすりつけ、汗もかきます。つまり、傷口が外の刺激や菌に触れやすい環境にあるということです。

傷を覆う目的は、自分の傷を守るためだけではありません。相手やマットに血液・浸出液・菌を広げないためでもあります。だから傷がある時は、「どう覆うか」と同時に、「そもそも練習していい状態かどうか」も考えた方がいいです。

目安としては、浅い擦り傷で赤みや膿がなく、清潔な当て材でしっかり覆えて練習中に剥がれなさそうなら、保護したうえで参加できる場合もあります。一方で、血が出ている、浸出液が漏れている、膿っぽい、赤みや腫れがある、痛みが増えている、水ぶくれがある、丸くカサカサした発疹があるといった場合は、無理に練習しない方が安全です。覆っても剥がれそうな場所や状態なら、参加を控えた方がいいと思います。

格闘技では擦り傷だけでなく、白癬、毛嚢炎、MRSA、ヘルペスグラディアトルムのような皮膚トラブルが問題になることもあります。ヘルペスグラディアトルムはいわゆるマットヘルペスとも呼ばれる皮膚感染で、接触スポーツで問題になることがあります。小さな水ぶくれや発疹がある場合は、ただの擦り傷と決めつけない方がいいです。

「擦り傷だと思っていたけど、なんか変だな」と感じた時は、練習を休んで皮膚科に行った方が安心です。その際、医師に「MMAや柔術などの接触競技をしています」と伝えると話が早いと思います。ここは少し面倒でも、あとで長引くよりはずっと楽です。

週1回の練習なら、練習後にハイドロコロイドもあり

自分のように練習が週1回くらいなら、練習後の処置としてハイドロコロイドを使うのはかなり現実的だと思います。ただし、「練習後は毎回キズパワーパッドでOK」という意味ではありません。

次の練習まで数日空く。練習後にシャワーでしっかり洗えている。浅い擦り傷で赤みや膿がない。貼ったあとに痛みが増えない。この条件がそろえば、ハイドロコロイドは便利な選択肢になります。日常生活で服にこすれる痛みも減らしやすいですし、貼り替えの回数も少なく済みます。

ただ、次の練習日にまだ傷が開いている場合は注意が必要です。ハイドロコロイドは汗と摩擦で剥がれることがあり、練習中に剥がれると傷口がマットや相手に触れてしまいます。次の練習でまだ傷が残っているなら、ハイドロコロイドよりも非固着パッドと自着包帯でしっかり固定した方が安心です。日常生活で守る道具と、練習中に守る道具は少し違うと考えると分かりやすいと思います。

最低限そろえるならこの4つ

絆創膏をサイズ別に何種類も買うのが面倒なら、白色ワセリン、非固着パッド、サージカルテープ、自着包帯の4つを揃えるのがよさそうです。これだけあれば、MMAのグラップリングでできる浅い擦り傷にはかなり対応できます。

さらに、練習後に貼りっぱなしで保護したい時用に、ハイドロコロイドを少し持っておくと便利です。ただし、ハイドロコロイドは万能ではありません。感染っぽい傷には使わない、ワセリンと併用しない、貼ったあとも変だと思ったら外して確認する。このあたりを守ることが大事です。

個人的には、まず白色ワセリンと非固着パッドを基本セットにして、肘裏や膝裏のような動く場所用に自着包帯を足すイメージがちょうどいいと思います。何を買えばいいか迷う時は、いきなり全部そろえなくても、このあたりから始めれば十分です。

まとめ:道具よりも「洗う・保護する・休む判断」

MMAのグラップリングでできる擦り傷、いわゆるマットバーンは軽く見えます。でも接触スポーツでは、傷口がマットや相手の汗に触れやすいぶん、普通の生活でできた擦り傷よりも少し丁寧に扱った方が安心です。

基本はシンプルです。まず洗う。乾かしすぎない。必要なら覆う。練習中は剥がれないように固定する。そして、ここまで書いてきたような危険なサインがある時は、無理に練習せず皮膚科で相談する。これだけです。

ワセリンは、軽い擦り傷を保護する道具として使えます。非固着パッドと組み合わせれば、剥がす時の痛みも減らしやすいです。ハイドロコロイドは便利ですが、きれいに洗えた浅い傷向けなので、感染っぽさがないことを確認してから使うのが基本になります。

自分の結論としては、普段の基本は「白色ワセリン+非固着パッド」。週1回の練習後で、浅くてきれいな傷なら「ハイドロコロイドもあり」です。

擦り傷は小さいケガですが、接触競技では放置すると面倒なこともあります。練習を長く続けるためにも、傷のケアは道具選びよりまず「洗うこと」と「無理しないこと」を大事にしておくといいと思います。

FAQ

擦り傷にワセリンを塗ってもいいですか?

浅い擦り傷を洗ったあとなら、ワセリンを薄く塗ることができます。ワセリンは消毒薬ではなく、乾燥や張りつきを防ぐための保護剤です。厚く塗る必要はなく、傷口にうっすら膜を作るくらいで十分です。

普通の絆創膏を貼る時もワセリンを塗った方がいいですか?

普通の絆創膏なら、傷口にワセリンを薄く塗ってから貼って大丈夫です。ただし、粘着部分にワセリンがつくと剥がれやすくなるので、塗るのは傷口だけにしてください。

ハイドロコロイドにワセリンを塗ってもいいですか?

塗らない方がいいです。ハイドロコロイドは傷から出る液を吸って働くため、ワセリンや軟膏を塗ると密着や吸収の邪魔になることがあります。

ガーゼは剥がす時に痛いですか?

普通のガーゼを傷口に直接当てると、乾いた浸出液でくっついて、剥がす時に痛いことがあります。擦り傷には普通のガーゼよりも非固着パッドの方が使いやすいです。くっついた場合は、ぬるま湯で湿らせてからゆっくり外すと痛みを減らせます。

非固着パッドは毎日交換した方がいいですか?

MMAや柔術の擦り傷に使うなら、基本は毎日交換が無難です。特に練習後、汗をかいた後、濡れた後、汚れた後、ズレた後は早めに交換してください。交換時はゴシゴシ洗う必要はありませんが、流水でやさしく流して清潔にしてから貼り替えると安心です。

食品用ラップ+テーピングで代用できますか?

何もない時の応急処置として短時間だけ使うなら選択肢になるかもしれません。ただし、食品用ラップは医療用の清潔なドレッシングではなく、汗や浸出液も吸いません。常用するなら、非固着パッド、サージカルテープ、自着包帯の方が安心です。

練習中に傷がある場合はどうすればいいですか?

浅い擦り傷で赤みや膿がなく、清潔な当て材でしっかり覆えるなら参加できる場合もあります。ただし、血や浸出液が出ている、膿っぽい、赤い、腫れている、水ぶくれや丸い発疹がある、覆っても剥がれそうといった場合は、練習を休んだ方が安全です。

どんな時に病院へ行くべきですか?

赤みが広がる、熱を持つ、腫れる、膿が出る、痛みが増える、発熱する、赤い筋が伸びる、傷が深い、汚れが落ちないといった場合は受診した方がいいです。格闘技では白癬やとびひ、ヘルペスグラディアトルムなどの皮膚感染もあり得るので、ただの擦り傷に見えない時は早めに相談した方が安心です。

参考URL

Mayo Clinic「Cuts and scrapes: First aid」 https://www.mayoclinic.org/first-aid/first-aid-cuts/basics/art-20056711

American Academy of Dermatology「5 ways to use petroleum jelly for skin care」 https://www.aad.org/public/everyday-care/skin-care-secrets/routine/petroleum-jelly

NHS「Cuts and grazes」 https://www.nhs.uk/conditions/cuts-and-grazes/

CDC「Athletes: MRSA Prevention and Control」 https://www.cdc.gov/mrsa/prevention/athletes.html

CDC「Athletic Facilities: MRSA Prevention and Control」 https://www.cdc.gov/mrsa/prevention/coaches-athletic-directors.html

BAND-AID公式「キズパワーパッドの使い方」 https://www.band-aid.jp/kizupowerpad/use

BAND-AID公式「キズパワーパッド Q&A」 https://www.band-aid.jp/qa

PMDA「日本薬局方 白色ワセリン」 https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/bookSearch/01/14987291860229

New York State Department of Health「Viral Skin Infection: Herpes gladiatorum (“Mat Herpes”)」 https://www.health.ny.gov/diseases/communicable/athletic_skin_infections/herpes.htm

全日本柔道連盟「トンズランス感染症の予防」 https://www.judo.or.jp/sport-promotion/disease/

福山

・大学院でがんの研究をしてたら
・あれ?これ、金かかりすぎやね?
・健康でいることがもっとも社会貢献じゃね?
・とか考えた人
・その結果、腸内環境を整えるのが健康への第一歩やで
・と判断し、その考えを広めるためにブログ開設

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