エビオス錠とビオスリーHi錠は、どちらも胃腸の調子が気になるときに候補になる製品です。どちらを選ぶかは、改善したい症状や目的によって分かれます。
- 胃もたれ・消化不良・食欲不振、栄養補給が目的なら、エビオス錠。
- 便秘・軟便など、便通を整えることが目的なら、ビオスリーHi錠。
エビオス錠は乾燥酵母を使った胃腸・栄養補給薬、ビオスリーHi錠は3種類の生きた菌を配合した整腸剤です。製品の効能が、自分の目的に合っているかどうかが選ぶ基準になります。
私はエビオスを8年以上、ビオスリーは4年以上前から使用しており、現在も併用しています。個人的にはこの組み合わせが良いと判断して続けております。
この記事では、メーカー公式の成分・効能・飲み方と、私個人の感想を分けて比較します。
エビオス錠とビオスリーHi錠の比較表

有効成分の量は成人(15歳以上)の1日量、用量は成人用量を示しています。
| 比較項目 | エビオス錠 | ビオスリーHi錠 |
|---|---|---|
| 区分・位置づけ | 指定医薬部外品/胃腸・栄養補給薬 | 指定医薬部外品/生菌整腸剤 |
| 有効成分(成人1日量中) | 乾燥酵母7,125mg | 酪酸菌150mg、ラクトミン(乳酸菌)30mg、糖化菌150mg |
| 表示されている効能 | 胃もたれ、消化不良、胃弱、食欲不振、胃部・腹部膨満感、栄養補給など | 整腸(便通を整える)、便秘、軟便、腹部膨満感 |
| 成人の用量 | 1回10錠、1日3回 | 1回2錠、1日3回 |
| 飲むタイミング | 食後 | 食後 |
エビオス錠の効能は一部を抜粋しています。全体は製品の箱やメーカー公式情報で確認してください。
エビオス錠には「便秘」「軟便」「整腸」の効能表示がありません。この2製品から便通を整える目的で選ぶなら、ビオスリーHi錠が効能に合っています。
おなかの張りを指す「腹部膨満感」は両方に表示されています。張りだけでは選びにくいため、胃もたれ・消化不良があるのか、便秘・軟便があるのかも考えてください。迷う場合は薬剤師に相談してください。
なお、同じエビオスブランドには、整腸・便秘・軟便などの効能を持つ「エビオス整腸薬」もあります。今回比較しているエビオス錠とは別製品です。また、散剤の「ビオスリーH」や医療用ビオスリーに、この表の用量を当てはめないでください。
成分の違いは乾燥酵母と3種類の生菌

エビオス錠の有効成分は、ビール酵母由来の乾燥酵母です。メーカーのFAQによると、加熱処理されているため酵母は生きておらず、発酵する力もありません。
乾燥酵母には、ビタミンB群、たんぱく質、ミネラル、食物繊維などが含まれます。生きた乳酸菌などを摂る製品とは、成分の性質が違います。
ビオスリーHi錠に配合されているのは、酪酸菌・乳酸菌・糖化菌の3種類の生菌です。メーカーは、これらの菌が互いの増殖を助ける「共生」関係を説明しています。
乾燥酵母7,125mgと、3菌の製剤の合計330mgを単純に比べて、量が多い方が効くとは判断できません。成分の性質が異なるためです。
両方を使うようになった経緯と今の飲み方
ここからは、私個人の体験です。
エビオス錠は栄養補給の習慣として
エビオス錠は、ビオスリーHi錠を知るより前から飲んでいたと思います。私の中では、マルチビタミンの代わりのような感覚で、栄養補給の習慣として続けています。
これは私個人の位置づけです。エビオス錠が、一般的なマルチビタミンサプリと同じ成分・配合量の製品という意味ではありません。
iHerbの腸活サプリからビオスリーHi錠へ
以前は、iHerbでいろいろな腸活サプリを買っていました。ただ、値段はそれなりにしますし、気軽に買えるわけでもありません。品切れや、買いたい商品が手に入らなくなることがストレスでした。
そんなときに見つけたのが、ビオスリーHi錠です。当時は菌の種類も気になっていて、「3種類でも、まあいいか」と思って使い始めました。そこから、今まで飲み続けています。
これは当時の商品選びの感覚で、菌の種類が多いほど効くという意味ではありません。また、ビオスリーHi錠は指定医薬部外品です。サプリメントと同じ製品区分として扱うものではありません。
基本は食後に2つを一緒に飲んでいます
基本は用法どおり、1日3回の食後に、エビオス錠10錠とビオスリーHi錠2錠を一緒に飲んでいます。
正直に書くと、毎回きっちり守れているわけではありません。飲み忘れる日もありますし、エビオス錠は大まかな量で飲んでしまい、用量より多くなることもあります。私自身は、飲み忘れをあまり気にせず続けてきました。
用量を超える飲み方を勧めるものではありません。使用する際は、各製品の用法・用量を守ってください。
最初はエビオス錠の錠数を見て「多いな」と感じました。味やにおいも気になりましたが、続けるうちに慣れました。今は特別な飲む工夫はしていません。
使ってみた感想
エビオス錠は、食後の胃の重さが軽くなったように感じています。
ビオスリーHi錠は、飲んで体調が劇的に変わったという実感はありません。体調が悪くない状態が続いていて、やめる理由がないので続けている、というのが正直なところです。
どちらも、その状態が製品のおかげなのか、食事などの生活習慣によるものなのかは、自分では切り分けられません。
続けている大きな理由は買いやすさと価格

今も両方を併用している大きな理由は、買いやすさと価格です。私にとっては購入のストレスが少なく、価格も手頃に感じていて、続けやすい組み合わせです。
長く使う場合は「無理なく買い続けられるか」も、私には大事な条件でした。
それぞれの詳しい使用感は、エビオス錠の長期使用レビューと、ビオスリーHi錠の長期使用レビューにまとめています。
併用や同時服用について公式情報でわかること
同時に飲んでもよい?時間をずらす必要は?
ビオスリーの公式FAQでは、他の薬との飲み合わせは基本的に問題ないと考えられると説明されています。ただし、病院で薬を処方されている場合は、主治医への相談を求めています。
エビオス錠の公式FAQも、治療中・服薬中の方には医師や薬剤師への相談を案内しています。
どちらも公式の用法は食後です。今回確認した用法・注意事項には、この2製品の服用間隔をあける指定はありませんでした。ただし、記載がないことは、この組み合わせの同時服用の安全性を保証するものではありません。治療中・服薬中の方は、両製品の名前を伝え、同時に飲んでよいかも含めて医師や薬剤師に確認してください。
併用すると効果が高まる?
ビオスリーの3菌が助け合うという説明は、ビオスリーという製品内の配合についての話です。エビオス錠を追加すれば、さらに効果が高まるという意味ではありません。
今回調べたメーカー公式情報と公開検索の範囲では、この2製品の併用が単独使用より優れていると判断できる臨床試験は確認できませんでした。私自身も、単独使用と併用を同じ条件で比べていないため、併用の方がよく効くとは言えません。
成人用量で併用すると1日36錠

両方をそれぞれの成人用量で使う場合、錠数は次の計算になります。
| 製品 | 1回量 | 1日量 |
|---|---|---|
| エビオス錠 | 10錠 | 30錠 |
| ビオスリーHi錠 | 2錠 | 6錠 |
| 合計 | 12錠 | 36錠 |
公式用量では1回12錠になるため、錠剤を飲むのが苦手な方には負担になる可能性があります。飲みにくい場合は自己判断で量を変えず、薬剤師などに相談してください。
味やにおいにも違いがあります。公式情報では、エビオス錠は酵母特有のにおいと味がある錠剤、ビオスリーHi錠はやや甘みのある小粒の錠剤と説明されています。
費用は両方で1日約122円
2026年10月1日に確認した、税込のメーカー希望小売価格をもとにした概算です。成人用量で計算しており、店頭や通販の実売価格とは異なります。
| 製品・包装 | 希望小売価格(税込) | 成人用量で何日分か | 1日あたり |
|---|---|---|---|
| エビオス錠1200錠 | 1,760円 | 40日分 | 44円 |
| ビオスリーHi錠270錠 | 3,498円 | 45日分 | 約77.7円 |
この包装を基準に両方使うと、約121.7円/日、30日分の消費量に換算して3,652円です。
実際には包装単位で購入するため、この2つを希望小売価格で1つずつそろえると、初回の支払いは合計5,258円です。それぞれ40日分と45日分なので、買い足す時期も異なります。包装や販売価格によって、1日あたりの費用も変わります。
なお、メーカーは2026年9月30日から、エビオス錠2000錠のみ販売休止と案内しています。1200錠などほかの包装は販売継続の案内があるため、この記事では1200錠を計算に使いました。
飲み始めてからの判断と使用前の注意点
「何日で効く」と一律には決められません。両製品とも、1か月ほど服用して症状が改善しない場合は、服用を中止して相談するよう案内しています。エビオス錠は医師・薬剤師・登録販売者、ビオスリーHi錠は医師・薬剤師が相談先です。
これは、症状が悪化しても1か月待ってよいという意味ではありません。体調の変化がある場合は早めに相談してください。
また、次の点は使用前に確認してください。
- 牛乳アレルギーがある方:両製品とも乳糖水和物を含みます。ビオスリーのFAQでは、乳糖にごく微量の乳たんぱくが含まれる可能性にも触れています。医療機関やメーカーに確認してください。
- プリン体の摂取を制限されている方:エビオス錠の使用について医師に確認してください。
- 子どもに使う場合:どちらの錠剤も5歳未満には服用させません。5歳以上の用量も製品ごとに異なります。散剤のビオスリーHの年齢表示を、Hi錠に当てはめないでください。
突然の激しい腹痛、続く激しい腹痛、吐血、便に血が混ざる、真っ黒い便が出るといった症状は、厚生労働省が119番の目安として挙げています。こうした症状があるときは、製品選びや飲み足しで様子を見ず、119番に連絡してください。
救急車を呼ぶか、今すぐ受診するか迷う場合は、実施地域では救急安心センター(#7119)に相談できます。明らかに緊急性が高いときは、相談を待たず119番に連絡してください。
エビオス錠の注意点は、エビオス錠の服用前に確認したいことをまとめた記事で詳しく説明しています。
困っている症状に合う方を選ぶ
この2製品から選ぶなら、胃もたれ・食欲不振・栄養補給はエビオス錠、便秘・軟便・整腸はビオスリーHi錠という効能の違いが基本です。
私が両方を続けている大きな理由は、買いやすさと価格です。それは私の生活に合った選び方であって、併用の方がよく効くと確かめた結果ではありません。
初めて選ぶ方は、まず困っている症状と製品の効能を照らし合わせてください。そのうえで、飲み合わせ、錠数、費用、買いやすさを考えると、自分が続けられる製品を選びやすくなります。
参考資料
以下の資料を2026年10月1日に確認しました。製品情報はメーカー公式資料、受診の目安は公的医療情報を参照しています。使用時は、手元の製品の最新表示も確認してください。
- アサヒグループ食品「エビオス」製品情報欄(成分・効能・用量・相談先・価格・酵母特有の味とにおい)
https://www.asahi-gf.co.jp/special/ebios/index.html - アサヒグループ食品「エビオス錠に含まれる栄養成分」(ビタミンB群・たんぱく質・ミネラル・食物繊維)
https://www.asahi-gf.co.jp/special/ebios/ebiosjyou/eiyou/ - アサヒグループ食品「エビオス錠 添付文書」(効能・用量・相談先)
https://www.asahi-gf.co.jp/special/ebios/pdf/ebiosjyou_pkg_insert.pdf - アサヒグループ食品「エビオス錠 よくあるご質問」(酵母・飲み合わせ・プリン体)
https://www.asahi-gf.co.jp/special/ebios/ebiosjyou/faq/ - アサヒグループ食品「エビオス整腸薬」
https://www.asahi-gf.co.jp/special/ebios/seichouyaku/ - アサヒグループ食品「エビオス錠2000錠の販売休止につきまして」(2026年9月30日)
https://www.asahi-gf.co.jp/info/2026/0915/ - アリナミン製薬「ビオスリー 製品情報」(成分・効能・用量・価格・小粒でやや甘みがあるという説明)
https://bio-three.jp/products/ - アリナミン製薬「ビオスリー よくあるご質問」(3菌の共生・飲み合わせ・牛乳アレルギー)
https://bio-three.jp/question/ - アリナミン製薬「ビオスリーHi錠 添付文書」(瓶包装)
https://alinamin-kenko.jp/products/upload/bio_three_hi/bio_three_hi-2.pdf - 厚生労働省「こんな時は迷わず119へ」
https://kakarikata.mhlw.go.jp/kakaritsuke/urgency.html - 総務省消防庁「救急安心センター事業(♯7119)ってナニ?」
https://www.fdma.go.jp/mission/enrichment/appropriate/appropriate007.html

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