アイザック・H・ジョーンズさんの『世界のエグゼクティブを変えた超一流の食事術』を読みました。
気になったところを簡単にまとめようと思います(`・ω・´)”
サクッと読める本なので、オススメになります。
超一流の食事術とは?
この本の内容ですが、
- 良い油を取ろう!
- 炭水化物を控えよう!
の2つがテーマです。
最近よく言われるテーマですし、このサイトでも扱っていることですね。
これを聞いただけで「なんだ、これ知ってる」という方なら読まなくて結構です。
人間の2つのエネルギータンク
人間には2つのエネルギータンクがあります。
- シュガーバーニング(糖質燃焼型)
- ファットバーニング(脂肪燃焼型)
2つのタンクがありますが、メインをファットバーニングにしていこう!というのがこの本に書かれている内容です。
というのも、人間本来のエネルギータンクがファットバーニングだからです。
人類が誕生してから400万年もの間、脂質を摂取し、脂質をエネルギーに変えてきました。
穀物などの糖質を積極的に取り出したのは、わずか1万年前からなんですね。
そして、糖質をたっぷりすぎる取るようになったのは、ここ100年以内です。
そんな食生活に私たちの体は対応できていません(´・ω・)
多くの病気、特に生活習慣病なんてのは、糖質取り過ぎから来ています。
糖質の燃料タンク
糖質の燃料タンクは肝臓にあります。
肝臓でグルコースに変わるグリコーゲンと言う糖質の燃料を蓄えています。
糖質の燃料タンクのメリットは、すぐに燃料を取り出せるということです。
しかし最高でも約2,000キロカロリーしか蓄えることができません。
脂質の燃料タンク
脂質の燃料タンクは脂肪細胞に蓄えられます。
脂肪細胞は体中にありますが、特に皮膚の下や内臓の周りに多くあります。
脂肪細胞には脂肪酸という脂質の燃料が蓄えられます。
俗にいう体脂肪というやつですね。
脂質の燃料タンクは約4万キロカロリーも蓄えることができるので、糖質の燃料タンクの20倍にも及びます。
生存という戦略の中では、糖質燃料タンクより脂質の燃料タンクが優位にあることは間違いのない事実になります。
祖先の燃料タンクの使い分け
2つの燃料の使い分けですが、通常の生活では脂質の燃料タンクが使われます。
しかし、獲物を追うときや、猛獣から逃げるときは、すぐに取り出せる糖質の燃料タンクを使っていたと考えられます。
ですが今、私たちは獲物を追ったり、追われたりの生活は全くありません(´・ω・)
また食糧難もほとんどないので、いつの間にかメインであった脂質の燃料タンクはサブに置き換わり、メインが糖質の燃料タンクになってしまいました。
糖質メインの食生活の弊害
昔と同じような生活をし、糖質をほとんど取らない脂質中心の食生活を送っている人たちは、
- 心臓病
- 血管障害
- がんの発生率
が低いことがわかっています。
満腹ホルモン『レプチン』の分泌の違い
レプチンというホルモンの名前を聞いたことがありますか?
レプチンは脳に「もうお腹いっぱいですよ」と言う指令を送ルもので、脂肪細胞から分泌されます。
レプチンは脂質やたんぱく質を取ったときには盛んに分泌されるのですが、炭水化物の場合はあまり反応しません。
そのためパンやうどん、パスタ、コメなどは食べ過ぎてしまうのです。
炭水化物と炎症
炭水化物をたくさんとることのデメリットは、血中の糖濃度が高くなることです。
糖濃度が高くなると、糖質はたんぱく質とくっつき、AGE(終末糖化産物)になります(´・ω・)
AGEになってしまったタンパク質は、本来の機能ができなくなります。
そうなると身体中で不具合が起き、炎症が起こっていくというわけです。
カロリーが高いで太るのはすでに神話
ハーバード大学で2013年に発表された報告があります。
12週間にわたって次のグループの体重の変化を記録しました。
- 炭水化物をたくさん食べたグループ
- 炭水化物はほとんど食べず、脂質を含む食べ物をたくさん食べたグループ
これの面白いところが、脂質中心の食べ物のグループは、炭水化物中心のグループよりも12週間で2万5000キロカロリーも多く取っていたにも関わらず、体重を比較すると両者のグループにほとんど違いがなかったところです。
『カロリー=太る』
という考えは改めなくてはならないんですね。
脂質だけでは脂肪にならない
脂質の燃料タンクは、
- グルコースから脂肪酸に変わる燃料
- 脂質から脂肪酸に変わる燃料
の2つがあります。
脂質から脂肪酸という燃料に変わるプロセスには『炭水化物』という添加物が必要になります。
つまり、脂質を摂取するだけで体脂肪にならないのです!
細胞の新陳代謝
私たちの体は食べたものによって作られます。
悪い食生活を続けていても、今日から変えることができます!
なぜかというと、細胞の新陳代謝が起こるからです。
細胞は常に生まれ変わり、新しい細胞になっています。
ただし、細胞によって入れ替わりの期間は変わります。
- 皮膚や心臓の細胞:1ヶ月
- 筋肉や肝臓の細胞:2ヶ月
- 脳の神経細胞:7年
脳の細胞は7年という長い歳月がかかりますが、体の75%は1ヶ月で入れ替わり、95%は1年でほぼ変わります!
希望が持てる数字ですね!
今日から食生活を変え、1年後、人生史上最高の体にしてみたくはないですか?
トランス脂肪酸の恐怖
体に悪い油の代表格がトランス脂肪酸です。
このサイトで何度も「トランス脂肪酸はできるだけ避けよう!」と訴えてきています。
2015年、アメリカのFDA(食品医薬品局)は、食品に含まれるトランス脂肪酸を3年以内に全て禁止する処置に踏み切っています。
対して日本では・・・「日本人はトランス脂肪酸の摂取少ないから、そこまでしなくていいでしょ」と野放しの状態になっています(´・ω・)
政府がやらないのであれば、個人で気をつけるしかありません。
トランス脂肪酸が体内に入ると、それが代謝されて消えるまでに240日もかかるそうです。
トランス脂肪酸がどうやばいかというと、細胞膜の代用品として使われるくせに、全く機能しないところにあります。
人間の細胞は40兆から60兆あると言われていますが、1つ1つの細胞には細胞膜があります。
細胞膜を介して、情報を伝達し、生命を維持しているのですが、この細胞膜にトランス脂肪酸が混じり、不具合多数の細胞膜になってしまったら大切な情報が伝達されなくなってしまのです。
ちなみにトランス脂肪酸の代表格が
- マーガリン
- ショートニング
なので、この記事を読んだ人は、これらが含まれている食品は絶対に口にしないでください。
子供がいる人は特に気をつけてください(`・ω・´)”
脂質とがんの関係
がんの原因は大きく分けて3つになります。
- 細胞間のコミュニケーションが悪い
- 細胞内の酸素濃度が低い
- 細胞死(アポトーシス)の信号が働かない
トランス脂肪酸のような悪い油を取っていると、細胞間のコミュニケーションができなくなるのは、先に書いた通りです。
細胞膜は、酸素や栄養素を取り込み、不必要な老廃物は外に出す役割があります。
それらができなくなると、細胞にストレスがかかり、変性してがん化する可能性が高まるのです。
また、機能不全の細胞膜は酸素を取り込むことが下手です。
がん細胞は低酸素状態で増殖するので、そのような環境はがんにとって最高なんですね(´・ω・)
最後に、細胞は自動的に死ぬ細胞死『アポトーシス』というプログラムが組み込まれています。
例えば、細胞が傷ついて修復不可能のときや、寿命の時には「死になさい!」という命令が細胞に伝えられ、アポトーシスのプログラムが作動します。
しかし、この指令が細胞に伝わらず、アポトーシスプログラムがうまく作動しないと、永遠に増殖し続ける細胞、すなわち『ガン』になってしまうのです。
GMOの原料を使った油が危険!
GMOとは遺伝子組換え作物のことです。
GMOでもっとも浸透しているのがコーンになります。(安くて大量に供給できるから)
- コーン油
- コーンシロップ
- コーンフレーク
- コーンフラワー
- コーンスターチ
ヨーロッパではGMOを食用にすることは禁止されています!
んで、このGMOの何がやばいかというと、アメリカでは「フランケン・フード」なんていう名前が付いているくらいのものなのです。
GMOのトマトと普通のトマトを用意して、ラットに食べさせる実験を行いました。
ラットは普通のトマトを食べました。
そしてラットは餓死するまでGMOトマトを食べなかったのです(´・ω・)
GMOが本当に危険な食べ物なのかどうかは現在調査中です。
だから安全かわかるまでは食べるのを控えた方がいいという話ですね。
『遺伝子組み換えではない』の表示がある食べ物が、GMOではない食べ物になります。
まとめ
いかがでしたか?
この記事では『世界のエグゼクティブを変えた超一流の食事術』について書いてきました。
さくっと読める本なので、まだ油系の健康本を読んだことない方にはオススメな本です。
何冊か油系の健康本を読んでいるのであれば、重複する内容が多いと思うので読まなくてもいいかな〜と思います。
まぁなんにせよ大切なことは、
- 良質な油を摂取すること!
になります。
すでに書いたことですが、私たちの細胞は細胞膜よって覆われており、細胞膜を通して細胞が連絡を取り合っています。
この細胞膜がトランス脂肪酸などで機能不全になってしまうと、体で色々と不具合が出てしまうんですね(´・ω・)
今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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