新ビオフェルミンS錠を2年間飲んで、私が感じたのは「お腹の張りが減ったこと」と「便の硬さが安定したこと」でした。
自分には合っていたんですね。ただ、飲んでいて気になったこともあります。
「これ、菌は何個入っているんだろう?」
そこで、2017年にメーカーへ電話で問い合わせてみました。この記事では、そのときの記録や2年間の体験談を、現在の製品情報や研究結果と区別して紹介します。
まずは、この記事の要点です。
- 過去の問い合わせでは、3錠に3種類の菌が各1億個との回答でした。合計3億個で、15歳以上の1日量9錠なら、私の計算では9億個になります。現在の保証値ではありません。
- 現在の公式表示は、9錠中に3種類の菌末が各18mg。重さから菌の個数へ、そのまま換算することはできません。
- 私はお腹の張りや便の状態に変化を感じましたが、個人の体験です。菌数だけで製品の良し悪しを決めることもできません。
現在、日常的に使っているのはビオスリーHi錠です。この記事で書くのは、以前ビオフェルミンを飲んでいた時期の体験です。

ビオフェルミンを2年間飲んだ感想

お腹の張りが減り、便の硬さも安定した
ビオフェルミンを飲む前は、「お腹が張るなー」とガスがたまる感じがすることも多かったのですが、飲むようになってから、その張りがめっきり減りました。
軟便が続く日もあったのですが、便の硬さもかなり安定するようになりました。
お腹の張りと便の状態。この2つから、「自分には合っているな」と感じていました。
新ラクトーンAと比べてみて
新ラクトーンAを試したこともあります。
使った製品には、ビオフェルミンと同じように、ビフィズス菌、フェーカリス菌、アシドフィルス菌の名前が並んでいました。
「だったら、新ラクトーンAでビオフェルミンの代わりになるんじゃない?」
そう思って、ビオフェルミンを飲むのをやめ、新ラクトーンAを2週間ほど試してみたのです。
ですが、私の体にはビオフェルミンの方が合っていました。
同じような菌の名前が並んでいても、使った感想は同じではなかったんですね。
ビオフェルミンの菌数を電話で聞いてみた
菌数が気になって電話したのは、2017年のことです。
まずネットで調べると、「3錠あたり3億個」という情報が見つかりました。
かといって、ネットの情報をそのまま鵜呑みにしない私……笑。
ということで、まずは当時の販売元へ電話してみました。すると、ビオフェルミンについてはビオフェルミン製薬へ、と問い合わせ先を教えてもらうことに。
いや、知らなかった。
ビオフェルミンって、ビオフェルミン製薬で作っているんですね。
さらに調べてみると、1917年創立。2017年は、ちょうど創立100周年でした。
「おやおや、100周年じゃないですか。おめでとうございます!」
100年続く会社ってすごいなー、と物思いにふけりつつ、教えてもらった番号へ電話しました。
その結果……
ネットに載っていた情報と一緒でした笑。
| 菌の種類 | 3錠あたりの菌数(過去の問い合わせ記録) |
|---|---|
| ビフィズス菌 | 1億個 |
| フェーカリス菌 | 1億個 |
| アシドフィルス菌 | 1億個 |
| 合計 | 3億個 |
15歳以上の1日量である9錠なら、計算上は9億個です。この「1日9億個」は、聞いた数字をもとに私が計算したものです。
これは2017年の問い合わせ記録であり、現在の製品について確認し直した保証値ではありません。
現在の公式表示は、菌の個数ではなくmg

現在の公式製品情報では、成分は菌末の重さで表示されています。9錠中に3種類が各18mgです。成分の一覧は、次の「新ビオフェルミンS錠の特徴」にまとめました。
mgは重さの単位なので、この表示だけから菌の個数を求めることはできません。過去に聞いた菌数とは、別の情報として読んでください。
ビオフェルミンの菌の量は少ないのか?
世界消化器病学会の2023年のガイドラインでは、必要な量は菌株や製品によって違い、プロバイオティクス全体に共通する用量は示せないとされています。
量がどうでもよいのではなく、その菌株・製品を、どんな目的で、どれくらい使った研究なのかまで見る必要があるんですね。「菌数が多いから、こちらの方が効く」とは決められません。
また、腸内細菌環境の説明で出てくる「腸にいる菌の総数」は、そのまま毎日飲む必要がある菌の数を表すものではありません。菌数を増やそうとして、決められた服用量を超えて飲むのもやめましょう。
新ビオフェルミンS錠の特徴
この記事で扱っているのは、新ビオフェルミンS錠です。Sプラス、細粒、医療用のビオフェルミン錠剤とは区別しています。
新ビオフェルミンS錠は指定医薬部外品で、効能として整腸(便通を整える)、軟便、便秘、腹部膨満感が記載されています。腹部膨満感は、お腹が張る感じのことです。
現在の製造販売元はビオフェルミン製薬、販売元は大正製薬です。
成分量と、メーカーが説明している各菌の特徴をまとめます。
| 成分 | 9錠中の量 | メーカーによる菌の特徴の説明 |
|---|---|---|
| コンク・ビフィズス菌末 | 18mg | 主に大腸で働き、乳酸と酢酸を作って整腸を助ける |
| コンク・フェーカリス菌末 | 18mg | 主に小腸で増え、乱れた腸内フローラを整える |
| コンク・アシドフィルス菌末 | 18mg | 主に小腸で働き、乳酸を多く作って有害菌を抑える |
「ヒト由来」「定着性がよい」はどう読む?
公式ページには、ヒト由来の乳酸菌なので定着性がよい、という説明があります。
ただ、この説明から「飲むのをやめても、ずっと腸に住み続ける」「ほかの製品より必ず効く」とまでは言えません。
腸に届くこと、長くとどまること、お腹の調子がよくなることは、それぞれ別に確かめる必要があります。この話は、プロバイオティクスの定着と研究を整理した記事で詳しく扱っています。
新ビオフェルミンSの研究から分かること

新ビオフェルミンS錠を含む3製品について、配合菌が消化管内で生き残るかを調べたヒト研究があります(研究登録番号:jRCTs031200138)。
健康な成人男性を対象に、新ビオフェルミンS錠、新ビオフェルミンSプラス錠、医療用のビオフェルミン錠剤を、それぞれ3日間服用して、便中の生きた菌の数などを調べた研究です。公式の結果要約によると、試験薬を服用したのは各製品10人、合計30人でした。
2021年4月22日に公表された結果要約では、各製品の服用後に便中生菌数が増加したと報告されています。
ただし、この結果を読むときには、次の点も押さえておきたいところです。
- 短期間の研究で、プラセボ(偽薬)との比較はありません。
- メーカーから資金と試験薬の提供を受けた研究です。
- 調べたのは便中の生菌数などで、便秘や軟便がどのくらい改善するかを確かめた試験ではありません。
この研究だけで、私のお腹の張りが減った理由や、2年間飲んだときの効果・安全性までは説明できません。飲むのをやめた後も腸に長く住み続けることを示す結果でもありません。
飲み方と、続ける前に確認したいこと
年齢ごとの服用量

新ビオフェルミンS錠の用法・用量は、次のとおりです。
| 年齢 | 1回の量 | 回数・タイミング |
|---|---|---|
| 15歳以上 | 3錠 | 1日3回、食後 |
| 5歳以上15歳未満 | 2錠 | 1日3回、食後 |
| 5歳未満 | 服用しない | - |
水またはぬるま湯で服用します。5歳以上の子どもに飲ませる場合は、保護者の指導監督のもとで使ってください。
1か月ほど飲んでも、よくならないとき

添付文書では、1か月位服用しても症状がよくならない場合は、服用を中止し、説明書を持って医師または薬剤師に相談するよう案内しています。
「もっと菌数の多いものを」「もう一つ整腸剤を」と足していく前に、いったん相談してください。症状が悪化しているのに、1か月待つという意味でもありません。
治療中の人、牛乳アレルギーが心配な人
医師の治療を受けている人は、服用前に医師または薬剤師へ相談してください。
S錠には乳糖水和物が含まれています。公式FAQでは、ごく微量の乳たんぱくが含まれる可能性があるため、牛乳アレルギーで心配な場合は医療機関へ相談するよう説明されています。
保管方法と開封後の期限
瓶は直射日光と湿気を避け、涼しい場所でふたをしっかり閉めて保管します。使用期限内でも、開封後は6か月以内に服用する表示です。
よくある疑問
何日くらいで変化が出る?
公式FAQでは、効果が現れる時期には個人差があるとされています。「何日飲めば必ず変わる」とは言えません。
続ける際は、上に書いた「1か月位で改善しない場合」の相談目安も確認してください。
抗菌薬を飲んでいるときも、一緒に使ってよい?
抗菌薬を処方されているなど、医師の治療を受けている場合は、服用前に医師または薬剤師へ相談してください。処方されている薬を伝えたうえで、一緒に使ってよいか確認しましょう。
Sプラスとは何が違う?
公式FAQでは、Sプラスは新ビオフェルミンSの3種類の菌に、ロンガム菌を加えた4種類の菌を配合していると説明されています。
菌の種類が増えたことだけで、「誰にでもSプラスの方が効く」とは言えません。名前が似ていても別の製品なので、それぞれの製品情報を確認してください。
まとめ
ビオフェルミンを2年間使って、私がよかったと感じたのは、お腹の張りが減り、便の硬さが安定したことです。新ラクトーンAを試したときも、自分にはビオフェルミンの方が合っていました。
自分がどう感じたかは大事にしつつ、製品の表示や研究で分かることとは分けて考える。使うときは用法・用量を守り、改善しない場合は相談する。そんなふうに、整腸剤と付き合っていきたいですね。
エビオス錠との違いを知りたい方は、成分や使う目的を比べた記事にまとめています。現在使っているビオスリーについては、Hi錠を8年飲んだ感想もどうぞ。
参考までに。それでは!
参考資料
公式情報の確認日:2026年11月6日。製品の使い方は、お手元の説明書も確認してください。
1. 大正製薬「新ビオフェルミンS錠」製品カタログ。成分、効能、用法・用量を確認。
https://www.catalog-taisho.com/category/05/003/05479/
2. 大正製薬「新ビオフェルミンS」公式ブランドページ。菌の特徴とヒト由来の説明を確認。
https://brand.taisho.co.jp/biofermin/product/s/
3. 大正製薬「新ビオフェルミンS錠」添付文書。製造販売元・販売元、使用上の注意、保管方法を確認。
https://www.catalog-taisho.com/content/dam/selfmedication/jp/ja/biofermin/images/05479/pdf/05479_Explanation1_130-350-540-550_31.pdf
4. 大正製薬「よくあるご質問」。服用方法、効果が現れる時期の個人差、牛乳アレルギーへの注意を確認。
https://brand.taisho.co.jp/biofermin/faq/
5. 大正製薬「新ビオフェルミンSと新ビオフェルミンSプラスの違いは?」。配合する菌の種類の違いを確認。
https://brand.taisho.co.jp/contact/faq/biofermin1/04/
6. 大正製薬「ビオフェルミンのあゆみ」。1917年の製造開始と2017年の創立100周年を確認。
https://brand.taisho.co.jp/biofermin/product/s/history/
7. ビオフェルミン製薬「会社概要」。創立日が1917年2月12日であることを確認。
https://www.biofermin.co.jp/company/profile/
8. World Gastroenterology Organisation「Probiotics and prebiotics」(2023年2月)。菌株・製品ごとの用量と、研究結果の適用範囲について参照。
https://www.worldgastroenterology.org/guidelines/probiotics-and-prebiotics/probiotics-and-prebiotics-english
9. 国立保健医療科学院・臨床研究検索ポータル「A Confirmation Study of the Viability of Combined Probiotic Strains」(jRCTs031200138)。登録情報の本文で、対象者、3製品、服用期間、評価項目を確認。
https://rctportal.mhlw.go.jp/en/detail?trial_id=jRCTs031200138
10. jRCT「配合菌生存性確認試験」(jRCTs031200138)。結果要約(2021年4月22日公表)。
https://jrct.mhlw.go.jp/latest-detail/jRCTs031200138


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