健康のためにオリーブオイルやココナッツオイル、アマニ油を購入している人も多いはずです。
では、その油はコールドプレス製法(低温圧搾)で作られているでしょうか?
健康のために油を意識しているのであれば、コールドプレス製法で作られていることにも意識した方がいいと思います。
ということで、今回はコールドプレス製法についてご紹介したいと思います。
コールドプレス製法とは?
果肉やら種子から油を絞り出す方法は、大まかに分けて3つになります。
- コールドプレス(低温圧搾):40度以下
- 機会圧搾(エキスペラープレス):温度管理なし
- 溶剤抽出
この中でもっともいいものが『コールドプレス』になります。
これは昔ながらの方法なので効率が悪いのですが、熱をかけることがないので油が酸化されません。
ヨーロッパではコールドプレスの表示をするためには40度以下という厳しい制限があるのですが、国によって規定が違っています(´・ω・)
コールドプレス製法で作られた油は少々お値段が張りますが、品質がきちんとされたヨーロッパ製のものを購入するのがベストかなと思います。
特にオメガ3はコールドプレス製法を!
オメガ3の代表格の
- アマニ油
- エゴマ油
は『熱に弱い』という性質があります。
ですので、これらの油はコールドプレス製法で作られたものを購入しましょう。
オリーブオイルやココナッツオイルはエキストラバージンのものを!
オリーブオイルやココナッツオイルは、オメガ3のアマニ油やエゴマ油と比べて熱に強い性質を持っています。
ですから、コールドプレス製法についてはオメガ3系の油より意識はしなくても大丈夫ですが、できるだけコールドプレス製法のエキストラバージンを選びましょう(酸度0.8以下のもの)。
危険な油は酸化されている
それで、最も気をつけた方がいいのが、溶剤抽出で油を作っているものです。
人体に有害な溶剤で油を抽出し、その後で高温に加熱し溶剤は取り除かれます(沸点の違いで)。
溶剤はきちんと取り除かれているのでしょうが、高温に加熱されることにより油は酸化しまくります・・・。
『抗酸化!』が騒がれている世の中なのに、わざわざ酸化されまくった食品を体内に積極的に取り入れるのはどうかと思います・・・。
ちなみに、安い油は大体この方法ですので、お気をつけください。
トランス脂肪酸ができている
めちゃめちゃ体に悪いと言われているトランス脂肪酸も、油を加工処理すればするほど発生する確率が高くなります。
先ほどの溶剤抽出のプロセスで、トランス脂肪酸ができているでしょう。
また、植物油を固形化したマーガリンなどは水素付加が施されており、これによりトランス脂肪酸が作られています。
トランス脂肪酸は自然界には存在しないものです(動物性脂肪の一部を除いて)。
つまり、必須脂肪酸としての役割を果たせず、細胞膜など脂肪が必要な箇所の構造や働きが正常でなくなってしまいます。
ちなみに、最も影響を受けるのが『脳』だと言われています。
というのも、水分を除けば脳の6割は脂質でできているからです。
近年のうつ病や認知症などの増加はトランス脂肪酸が原因かもしれないのです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回の記事では『コールドプレス製法』について書いてきました。
健康を意識するのであれば、コールドプレス製法で作られた油を選びましょう。
少々値段が高くても酸化されていない、自然由来の栄養源を体に取り入れましょうね(`・ω・´)”
今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
油や脂肪についての詳しい記事はこちら→脂質とは?
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