必須脂肪酸にはオメガ3とオメガ6があります。どちらも体には必要なのですが、どちらか一方を取りすぎてしまってはダメで、バランスが大切です。
欧米食が中心となった今の日本では、
- オメガ3が不足
- オメガ6を摂取しすぎ
な状況になっています。
だから意識する上では、オメガ3を多め、オメガ6を少なめにするのがいいです。ではオメガ3はどうやって積極的に摂取していけばいいのでしょうか?今回の記事ではオメガ3の摂取の仕方について書いていきます。
1 オメガ3の積極的摂取
追記:オメガ3を簡単かつ安く摂取できるサバ缶をオススメするようになりました。>鯖缶は酸化してない?オメガ3脂肪酸が気になる人に向けて
1.1 亜麻仁油(フラックスオイル)
オメガ3を多く含む油の代表例が『亜麻仁油(フラックスオイル)』です。一般的な油と比べて亜麻仁油にはオメガ3が60%程度と多く含まれているのが特徴です。オメガ3を多め、オメガ6を少なめにするにはもってこいの油なんですね。
亜麻仁油とは亜麻仁の種子から絞った油のことで、融点が低くマイナス14度まで凍ることなくサラサラです(オリーブオイルは冬になると一部が凍ります)。
亜麻仁油を一日どれくらい摂取したらいいのかというと、スプーン1、2杯が適量です。亜麻仁油の摂取の注意点としては、『亜麻仁油は熱に弱い!』ということです(酸化しやす)。
亜麻仁油は炒め物などには使わず、『生』の状態で摂取するべきです。そのまま飲んでもいいですし、サラダにかけてもいいですし、特製ドレッシングにしてもOKです。香りとしては香ばしいので、食欲が引き立ちます。
亜麻仁油購入時のポイントとしては、『コールドプレス(低温圧搾)』のものがいいでしょう。コールドプレスは約40度以上の熱をかけずに油を搾り取る製法のことです。
先ほども書きましたが、亜麻仁油は熱に弱いですから、コールドプレスがいいんですねそれと、ボトルは光を通さない遮光瓶に入っているものを選びましょう。
亜麻仁油はデリケートな油で、光で変性しやすく、また常温でも酸化しやすいので、開封したら冷蔵庫で保存です。融点が低いので、冷蔵庫で保存しても固まることはありません。
>日清オイリオのアマニ油(フラックスオイル)がコールドプレス製法か電話で聞いてみた
1.2 クリルオイル
亜麻仁油と並んでオメガ3を多く含み、なおかつ最近注目されているのが『クリルオイル』です。クリル(krill)とは、エビに似た姿の甲殻類『オキアミ』のことです。この油を抽出したものがクリルオイルです。
クリルオイルは魚油と同様にDHAやEPAなどのオメガ3が豊富に含まれています。「だったら魚油でいいんじゃない?」と思われるかもしれません。
しかし、クリルオイルは魚油にない利点があります。オキアミは小さく、生態系の中ではかなり下にいる生物です。だから食物連鎖による有害物質の生物濃縮があまりないのです。
また、オキアミの主な漁獲対象地域である南極海は、人工的な化学物質における汚染が地球上で最も少ない海域と言われています。ということで、クリルオイルを購入するときは、できるだけ南極で取れたオキアミのものを選びましょう。(お財布と相談してください)
最後に、クリルオイルが魚油よりすぐれている点を1つ。魚油よりクリルオイルの方が生体利用性が高いと言われています。つまり、生体内で利用しやすいってことですね。
最後と言いつつ、もう1つの利点を。オキアミって小さいえびみたいなので、色的には赤いんですね。この赤さはアスタキサンチンからきており、アスタキサンチンは抗酸化物質です。だからオメガ3の酸化も防ぎつつ、私たちの体内では抗酸化物質として働いてくれるんですね〜。
おわりに
今回の記事ではオメガ3の摂取方法について書いてきました。普段の食事ではオメガ3を摂取することってなかなか難しいので、意識して摂取することを心がけましょう。
オメガ3摂取方法としてオススメなのが、
- 亜麻仁油
- クリルオイル
でした。もちろん魚油(フィッシュオイル)でもいいので、クリルオイルにするか魚油にするかはお財布と相談してくださいね〜。
それでは!
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