『シリーズ人体 遺伝子』を読みました。遺伝子についての新たな知見が紹介されており、非常に興味深かったです。とても読みやすく書かれておりますので、遺伝子に興味がある方は是非お読みください。
で、普通の人がこの本から学べることは、「〇〇が体にいいというのは人によるよね」ということだと思います。テレビを見れば「これが体にいい!」「スーパーフード!!」などが毎日のように紹介されていますが、「それが体にいいかどうかは、その人によるよね」というのがDNA的に分かってきました。
コーヒーが体にいい!はその人のDNA
「コーヒーは体にいい&悪い」論争があります。
カナダのトロント大学のアーメド・エルソヘミー教授によると、コーヒーを飲むことが、人によって、体に良い場合と悪い場合があるということを指摘しています。その人が持つDNA構成によって、コーヒーの身体への影響が異なる可能性があるというわけです。
教授らは、コスタリカに住む4000人を対象に、カフェイン分解能力を決めるDNAとコーヒーの摂取量と心筋梗塞の発症リスクを調べました。その結果、
- カフェインを素早く分解できるDNAを持っている人では、コーヒーを飲むことで、心筋梗塞のリスクが減少
- 逆に、カフェインの分解の遅いDNAを持つ人では、コーヒーを飲むことで、心筋梗塞のリスクが増加する可能性がある
ということがわかりました。
人によって最適な食べ物は異なる、ということが科学的に明らかにされようとしています。この新しい研究分野は『ニュートリゲノミクス』と呼ばれております。
ということで、「〇〇は体にい!」というのは「へー。でも自分はどうなんだろう?」くらいの気持ちでいるのがいいですね。色々と食してみて、自分の体に合うものを見つけていきましょう。それでは!
読書メモとして簡単に動画にしています↓↓↓
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