「肉は大腸がんの原因や!」なんて言われております。
本当に肉とがんは関係あるのでしょか?それについてはこちらの研究でデータが示されていまして、ベジタリアンと非ベジタリアンを比べたところ、ベジタリアンのほうが虚血性心疾患死亡率は29%、がんの発症率は18%低いことがわかりました。
お肉と心臓病・がんには関係性がありそうなんですな。
この記事ではお肉と病気の関係性について見ていきたいと思います。
加工肉は心疾患に関係あり
肉の中でも一番やばいのが加工肉になります。加工肉とは、
- ハム
- ソーセージ
などのことですな。心疾患にもろに影響を与えるようです。
加工肉に対して赤身肉(レッドミート=牛肉や羊肉など赤い色の肉のこと)も心疾患に関係がありそうですが、加工肉ほどではないとのことです。ということで、「加工肉は食べるな!」ということを強調しておきたいと思います。
赤身肉は大腸がんに関係がある
加工肉はもちろんのことやばいのですが、赤身肉もがんに関係がありまして、特に大腸がんのリスクを上昇させそうです。(鶏肉や豚肉はホワイトミートと呼びます)
肉を焼くときに発生する『ヘテロサイクリックアミン』が発がん物質
赤身肉に限らず、鶏肉や魚もそうなのですが、高温で焼くと『ヘテロサイクリックアミン』という物質が作られます。これが発がん物質なのです。
肉を焼くときは低温調理
高温で焼くとヘテロサイクリックアミンが作られてしまうので、お肉の調理は低温調理がいいです。焼くよりも煮る方がいいですね。
赤身肉に豊富な鉄分ががんのリスクを上げる
赤身肉には豊富な鉄分が含まれております。鉄分は体に必要なのですが、これもバランスがとっても大切になります。
鉄分が豊富すぎると、
- 発がん物質の形成
- 細胞毒性・遺伝毒性の触媒作用
に関与するとのことです。
赤身肉のNeu5Gcががんに関与
ヒトはN-アセチルノイラミン酸(Neu5Ac)という名の糖分子を持っております。これは血管の内皮と腸壁の吸収細胞状に存在しております。
これに対して、哺乳動物はN-グリコリルノイラミン酸(Neu5Gc)という糖分子を持っています。だからNeu5Gcが含まれているお肉を食べるとヒトの免疫機構は「異物や!」と認識して大量の抗体を作り出します。
これが問題でして、Neu5GcとNeu5Acの構造が似ているため、抗体はどちらにも攻撃をしかけてしまい細胞ががん化しやすくなってしまいます。
大腸がんは早期発見しやすいがん
日本では増えている大腸がんですが、アメリカでは減っております。なぜかというとアメリカでは内視鏡検査をやる人が多いからなんですなー。大腸がんは早期発見しやすいがんなのです。
恥ずかしがらずに内視鏡検査を受けましょう。
赤身肉のメリットとは?
「赤身肉は心疾患やら大腸がんに関係あるよー」と散々書いてきたのですが、赤身肉ならではのメリットがあります。
先ほども書きましたが、赤身肉とは牛肉や羊肉のことになります。これらの肉には、
- 鉄分
- 亜鉛
- ビタミンB群
- ミネラル
などが豊富に含まれております。
豚肉について
豚肉について見ていきます。
豚肉には、
- ビタミンB6
- ナイアシン
- チアミン
- その他ミネラル
が豊富に含まれております。
鶏肉について
鶏肉のメリットについて。
鶏肉には、
- ビタミンB6
- ナイアシン
- イミダペプチド
- その他ミネラル
が豊富に含まれております。鶏肉は牛肉や豚肉に比べて格段に安いのがいいところですね。
鶏肉の食べ過ぎは腎臓癌に関係あり
鶏肉の食べ過ぎは腎臓がんのリスクを高めます。何事もほどほどですな。
肉は生育環境が超大切
赤身肉・豚肉・鶏肉について書いてきましたが、お肉は生育環境によって栄養価がすごく変わってきます。できれば放し飼いされたお肉がいいですねぇ・・・。
- 抗生物質
- ホルモン剤
などが大量に使われ、悪質な環境で育っているケースが多いのが怖いところ。多少お金を払ってでも質の良いお肉を買いましょう。
魚が体にいい
手軽に食べれる加工肉や肉についつい手を伸ばしがちなのですが、魚を食べましょう!魚がめちゃめちゃ体にいいのです。
魚はオメガ3脂肪酸を豊富に含む
必須脂肪酸と言いまして、ヒトが絶対に取らないといけない脂肪が2つあります。
- オメガ3脂肪酸
- オメガ6脂肪酸
の2つです。
でも今の時代ふつーに食生活を送っていたならば、圧倒的にオメガ3が不足しがち。ですからオメガ3とオメガ6のバランスが崩れております。バランスを調整するためにもオメガ3を豊富に含む魚を食べましょう。
脂質についてはこちらの記事を参考にしてみてください↓↓↓
どんな魚を食べればいいのか?
- サーモン
- サバ
- イワシ
などを食べればいいかと。
鯖缶オススメですー。
魚は前立腺癌を防ぐ
魚を食べると前立腺癌を防ぐようです。男としてはやはり魚を食べておきたいところ。
魚の水銀たくさん含まれている問題
魚には水銀が含まれているという難点があります。でも、だからと言って魚を食べないのはダメです。魚を食べない方がデメリットが大きいです。
食物連鎖の上位にいるマグロなどは水銀の含有量が多くなってしまうので、妊婦さんや子どもは食べ過ぎないでください。
おわりに
お肉について色々と書いてきました。まとめると、
- 肉は栄養が豊富だけど、食べ過ぎは心疾患や大腸ガンの元
- 肉を焼きすぎるのはNG
- 生育環境のいい肉を選びたい
- 肉より魚を食べよう
になります。
あと、お肉を食べるときは野菜もセットで食べましょう。食べもについてはこちらの記事でもまとめていますので参考にしてみてください↓↓↓
記事の内容を動画で簡単に説明しています↓↓↓
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