幸福感や満足感をもたらすホルモンと知られている『セロトニン』。
“気分”にとても関係するホルモンなので、抗うつ剤の多くがセロトニンの機能に関係する薬になります。
そんなセロトニンにはまた別の一面がありまして、
『体内時計の調節』
にも関係しております。
つまり、睡眠に関係するってこと?
そうそう!セロトニンは睡眠にも関係しているんだ。
ということで、この記事では『セロトニンと睡眠の関係』について書いていきます。
セロトニンの9割は腸に存在する
驚くべき事実として、セロトニンの9割は腸内に存在すると言われています。
当サイトでは腸内環境を整えることを『健康の第一歩』としていますが、腸内環境を整えることは睡眠にも関係してくるのです。
腸内環境を整えるための具体例としてはこちらの記事を参考にしてみてください→→→
ちなみに、セロトニンは腸の蠕動(ぜんどう)運動を促しています。つまり消化に関係しているということです。
消化がよければ栄養をしっかり吸収することができます。逆に消化が悪ければ栄養を吸収することができません。また腸の運動が弱く便秘になれば、体外に排出するべき不必要なものが体内にとどまり続けることになります。
セロトニンはトリプトファンから合成される
セロトニンはアミノ酸の一種であるトリプトファンから合成されます。トリプトファンが腸から取り込まれ、そのあと酵素によってセロトニンに変化します。
そのため「睡眠の質を上げたければ、トリプトファンが多い食べ物を食べろ!」なんて言われているのです。
トリプトファンが多い食べ物
- 豆腐や納豆などの大豆製品
- チーズやヨーグルトなどの乳製品
などにトリプトファンは多く含まれています。
ただ、バランス良い食事をしていれば、それほど意識しなくてもトリプトファンは摂取することができます。特にサプリメントに頼る必要はありません。
日光を浴びることによりセロトニンは生成される
私たちの目には光受容体があります。日光を浴びることで光受容体が反応し、セロトニン生成が始まります。
逆に言えば、日光を浴びなければセロトニンの生成量が減るということです。
蛍光灯の光じゃダメなの?
ダメだね。蛍光灯の光は日光の100分の1くらいしか光量がないんだ。曇り空でも屋内の光に比べれば10倍以上の光量があるんだね。それくらい日光のパワーは桁違いなんだよ。
休憩時間には外に出て日光を浴びよう
「太陽光は悪」という風潮が強く、日傘や日焼け止めクリームを塗りすぎていては日光不足になってしまいます。またオフィスワークで日中にほとんど日光を浴びない生活をしている人も多いでしょう。
それで睡眠に悩んでいる方は、日光不足が原因かもしれません。
日光不足を解決するために、5分でいいですので休憩時間を利用してちょくちょく日光を浴びてみてください。
セロトニンとメラトニンの関係
メラトニンという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
睡眠にはメラトニンがとても関係しています。
セロトニンとメラトニンって名前が似ているね。
そうだね。どちらも睡眠に関係があるんだ。
セロトニンは日光を浴びることで分泌されるので、夜になるにつれて体内のセロトニン量は減っていきます。そしてセロトニンを材料にメラトニンが生成され、夜になるにつれてメラトニンが増えていきます。
なるほど!朝はセロトニン、夜はメラトニンってことやね!
うん。覚えておかないといけないことは、夜にメラトニンをしっかり出すために、朝はしっかりと日光を浴びないといけないってことだね。
おわりに
セロトニンをしっかり分泌するためには、
- 日光を浴びること
- バランス良い食事をすること
です。
簡単ですね^^
睡眠と食事についてはこちらの記事を参考にしてみてください。
今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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