西山耕一郎先生の『肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい』を読みましたので、この記事にてメモしていきたいと思います。
読んだー。そっか、喉の筋肉が衰えると食べる(エネルギーを得る)ことが難しくなっちゃうのか。→西山耕一郎 の 肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい を Amazon でチェック! https://t.co/FC4oNgeWKX @さんから
— 福山和寿@今年は5kg増を目指す (@hemogurobinn2) 2018年7月15日
のどと肺炎って関係あるの?
喉の筋肉が弱まると、誤嚥を起こしやすくなるんだ。高齢者の肺炎の70%以上は誤嚥(ごえん)が関係してるんだってさ。
喉(のど)の筋肉は衰えさせてはダメ
体の筋肉もそうですが、特に喉の筋肉は衰えさせてはいけません。
なぜかというと、喉の筋肉が弱まると『嚥下(えんげ)機能』が弱まってしまうからです。
嚥下機能って何?
飲み込む力のことだね。
嚥下機能が弱まってしまうと、誤嚥(ごえん)が起こり、食べたものが食道ではなく、気管や肺の方にいってしまいます。
若い時であれば、むせたりして強制的に気管にいくのを防いだり免疫反応で肺炎を防ぐことができますが、歳をとるとむせる力や免疫反応が弱まり肺炎になってしまうのです。
冒頭にも書きましたが、
高齢者の肺炎の70%以上が誤嚥が関係している
とのことです。
飲み込む動作の4つ
飲み込む動作は約0.8秒かかり、
その間に
- 喉頭をあげる
- 気管の入り口を閉じる
- 食道を開く
- 食べ物を食道へ送り込む
という連携プレーを行います。
これらのプレーの小さなズレが誤嚥に繋がります。
喉の筋肉が弱まったかのチェック方
ちょっとした変化から喉の筋肉の衰えに気がつけます。
- 食事中にむせる
- 食後、がらがら声になる
- 薬やサプリなど、大きな錠剤を飲み込みづらくなる
- 自分の唾液で咳き込む
- たんが絡まるようになる
- 食事に時間がかかるようになる
年齢とともにこういう兆候が出ることは仕方のないことですが、放っておけば筋肉は衰えていく一方ですので、後述するトレーニング法を参考にしてください。
のど仏をチェック
喉頭挙上筋群(こうとうきょじょうきんぐん)というのがありまして、これはのど仏(喉頭)を上下させる筋肉になります。この筋肉がのど仏を動かし、気管の入り口を塞いだり開けたりしています。(呼吸時にのど仏のフタが開き、食べ物を飲み込む時にフタをして気管の入り口を塞ぎます)
歳を取り、この筋肉が弱まると、のど仏が下がってきます。これもチェックポイントになります。
喉を鍛える3つのトレーニング
筆者は喉を鍛える3つのトレーニングを紹介しています。その中からやりやすそうだなーと思ったものを記事にて取り上げます。詳細は本をお読みいただければと思います。
シャキア・トレーニング
寝転びながらできるトレーニングになります。
*頚椎症などの首の疾患がある人、高血圧症の人はやっちゃだめです。
ペットボトルを使った呼吸のトレーニング
これも代表的なトレーニングですね。
まずは柔らかいペットボトルで初めてください。
私はパワーブリーズというものを使っております。ペットボトルでやるのが簡単になりすぎたら、こちらを利用するのもいいかもしれません。
ただし、これはかなりキツイですので笑
カラオケで高音を出す
カラオケ好きならもってこいのトレーニングですね。
特に、高い声を出すと喉頭を持ち上げるいいトレーニングになります。やりすぎは喉を痛めてしまうので禁物です。
食事ができなくなったらどうなる?
「胃ろう」をすることで、“口からではないところから栄養を摂取”することができます。
内視鏡を使い胃に小さな穴を開け、その穴にチューブをつないで直接栄養や水分を送り込みます。
胃ろうのメリット
野生の動物であれば、食べれなくなったら死を待つだけです。しかし、胃ろうを使えば誤嚥性肺炎を防ぎながら栄養を摂取し、命をつなぎとめることができます。
それに加えて、介護をする側の負担も軽くなります。
胃ろうのデメリット
胃ろうが必要な人は、他の筋肉も衰えているのでベッドで寝たきりのケースが少なくありません。また、寝たきり生活を続けると脳への刺激も少ないので、認知機能も衰えて行きます。
そうすると次第にコミュニケーションが取れなくなっていきます。
すると、次第にコミュニケーションなどの応答反応が少なくなり、自分の意思で生きているというよりも、「生かされている」ような状態にシフトしていってしまうことが多いのです。
つまり、「果たして、そういう状態で生かされ続けるのがいいのかどうか」という、人間らしさの生の尊厳の問題に関わってくることにもなるわけです。p205
医者の中にも胃ろうについては意見が違っていて、
- 胃ろう推進派が2割
- 残りの8割が胃ろう『慎重派』か『反対派』
になるそうです。
胃ろうをするのもただじゃありませんからね・・・。
胃ろう問題についてはこちらの記事が参考になります。
スウェーデンでは、自分の口で食事ができなくなったら自然な形で見とることが一般的なのねぇ。スウェーデンにはなぜ「寝たきり老人」がいないのか https://t.co/iC4yMfvzoB #現代ビジネス
— 福山和寿@今年は5kg増を目指す (@hemogurobinn2) 2018年7月15日
国によって考え方は違うんだねー。
国債をバンバン発行している日本としては考えなければいけないことだね。
こちらの記事も参考になります。
死亡前の1ヵ月にかかる1人当たりの終末期医療費の平均額は112万円かかるとのこと→延命治療の必要性について、国の医療費が膨れ上がる今こそ考える時!皆さんは胃ろうを望む?望まない?|みんなの介護ニュース https://t.co/GnPm8AE7bw @minnanokaigoさんから
— 福山和寿@今年は5kg増を目指す (@hemogurobinn2) 2018年7月15日
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