このページでは化粧品に入っている主な成分についてまとめていきます。(かずのすけさんの本を参考にしています:科学者が美肌コスメを選んだら・・・)
これを知っていれば、肌にいいもの・悪いものをチェックできると思うので、参考にしてみてください。
まずは2つの言葉を知っておいてください。
*基剤:化粧品の主成分として良く使われる成分
*機能性成分:化粧品に微量含まれている成分
化粧品の水溶性成分
水性基剤
- エタノール:保湿成分として使用されるが、皮膚に刺激があり、揮発性もあるので肌を乾燥させる
- プロピレングリコール(PG):保湿成分として使用、刺激あり
- ジプロピレングルコール(DPG):保湿成分として使用、刺激あり
- プロパンジオール:同上
- グリセリン:保湿力が高いため良く使われる。刺激やアレルギー性が低い
- ジグリセリン:同上
- 1,3-ブチレングリコール(BG):グリセリンよりは保湿力が低い
- エチルヘキシルグリセン:保湿成分として使用。防腐性がある
- カプリリルグリコール:同上
- 1,2-ヘキサンジオール:同上
- ペンチレングリコール:同上
機能性水性成分
- ヒアルロン酸Na:動物性保湿成分の一種で、代表的な保湿成分
- アセチルヒアルロン酸Na:同上
- 加水分解ヒアルロン酸:同上
- コラーゲン:繊維状タンパク質の一種。水分を蓄える保湿剤
- 加水分解コラーゲン;同上
- サクシニルアテロコラーゲン:同上
- 加水分解エラスチン:同上
- アミノ酸類:アミノ酸の一種。保湿成分
- トレハロース:糖類の一種。保湿成分。低刺激。
- グルコシルトレハロース:同上
- スクロース:同上
- ソルビトール:同上
- 加水分解水添デンプン:同上
- ハチミツ:同上
- メチルグルセス類:同上
- ポリクオタニウム5-1:『リピジュア』と呼ばれる成分で高い保湿作用をもつ
- カルポマー:合成ゲル化剤の一種。増粘剤として使用。安全性が高い
- キサンタンガム:増粘剤
化粧品の油性成分
油性基剤
- ミネラルオイル:炭化水素油の一種。主に石油由来。安全性は高いがクレンジングの主成分にすると脱脂能力が強すぎる。
- スクワラン:炭化水素油を主成分としたオイル。低刺激な保護油として使用される
- ワセリン:炭化水素油。低刺激。皮膚の保護に使用される。
- マイクロクリスタリンワックス:主成分は炭化水素油。
- 水添ポリイソブテン:撥水性の高いオイル
- ジメチコン:シリコーンオイル。残留しやすい
- アモジメチコン:同上
- ピスアミノプロピルジメチコン:同上
- シクロペンタシロキサン:シリコーンオイル。揮発性があるので皮膚に残りにくい
- シクロメチコン:同上
- トリエチルヘキサノイン:合成エステルオイル。安全性・安定性が高い。クレンジング基剤になると脱脂力は高め
- エチルヘキサン酸セチル:同上
- ミリスチン酸オクチルドデシル:同上
- イソノナン酸イソノニル:同上
- ラノリン:動物性のエステオイル。純度によってはアレルギー性が懸念される
- セタノール:高級アルコール系のオイル。アレルギーの懸念あり。
- ステアリルアルコール:同上
- ステアリン酸:高級脂肪酸の一種。高濃度だと皮膚への浸透性が高く刺激性が懸念される
- パルミチン酸:同上
- ミリスチン酸:同上
機能性油性成分
- オリーブオイル、馬油、アルガニアスピノサ核油、コメヌカ油、マカダミアナッツ油:油脂の一種。オレイン酸が多く含む油脂は肌になじみやすい。多価不飽和脂肪酸のリノール酸やリノレン酸を多く含む油脂は酸化しやすい
- ココナッツ油:安定性が高い。飽和脂肪酸を基本とするため肌への柔軟作用は弱い
- ホホバ油:主成分はロウ類だが、油脂も含む植物性のオイル。肌の保湿剤としてよく使用される
- セラミド1/セラミドEOS:ヒト型セラミド。人の皮膚上に存在する物質で、乾燥や刺激から皮膚を守る働きがある。アトピー肌、敏感肌、加齢肌はセラミドが不足しているというデータがある。
- セラミド2/セラミドNS:同上
- セラミド6Ⅱ/セラミドAP:同上
- セラミド9/セラミドEOP:同上
- セラミド10/セラミドNDS:同上
- ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド(セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド):擬似セラミドの一種。セラミドに似た働きをする
- ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル):同上
- コメヌカスフィンゴ糖脂質:コメから得られる糖セラミド。セラミドに似た働きをする
- マカダミアナッツ脂肪酸フィトステイル:ヒトの皮脂に組成の近い油分の誘導体。肌や髪に浸透しやすく、柔軟性を与える
- ウマスフィンゴ脂質:馬油から得られる糖セラミドを含むセラミド類似体。セラミドに似た働きをする
化粧品の界面活性剤
洗浄剤
- 石けん素地:洗浄力が高い。残留しにくい。アルカリ性なので刺激が強い
- ラウリン酸Na:同上
- オレイン酸Na:同上
- カリ石けん素地:同上
- オレイン酸K:同上
- ラウリル硫酸Na:刺激が強く、残留性も高い。避けるべき界面活性剤
- ラウレス硫酸Na:ラウリル硫酸Naの改良版。それでも敏感肌には向かない
- オレフィン(C-14-C16)スルホン酸Na:ラウレス硫酸Naのの代わりに使われるが、さほど変わらない
- ラウレス-5-カルボン酸Na:通称『酸性石けん』。弱酸性でも十分な洗浄力があり、なおかつ低刺激。
- ココイルメチルタウリンNa:タウリン系洗浄成分の一種。比較的低刺激で高めの洗浄力
- ラウロイルメチルアラニンNa:弱酸性のアミノ酸系界面活性剤。低刺激という点ではかなり優秀
- ココイルグルタミン酸TEA:アミノ酸系界面活性剤の一種。低刺激
- コカミドプロペルベタイン:両性イオン界面活性剤の一種。特に低刺激でベビーソープや低刺激シャンプーに配合
- ココアンホ酢酸Na:超低刺激性の両性イオン界面活性剤の一種。敏感肌、アトピー肌でも使いやすい
- ラウリルグルコシド:非イオン界面活性剤の一種。低刺激だけど脱脂作用が強いため、食器用洗剤の補助洗剤にも使われる
- トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル:非イオン界面活性剤の一種。クレンジングの乳化剤として用いられる
- ジステアリン酸PEG-150:同上
柔軟剤
- ベヘントリモニウムクロリド:陽イオン界面活性剤の一種で、トリートメントやコンディショナーの主成分。残留性が高い。
- ステアリルトリモニウムクロリド:同上
- セトリモニウムクロリド:同上
- ステアラミドプロピルジメチルアミン;陽イオン界面活性剤の一種。比較的低刺激。
- ベヘナミドプロピルジメチルアミン:同上
- ポリクオタニウム-10:陽イオン化ポリマーの一種。リンスインシャンプーのリンス成分。
- ジメチコンコポリオール:シリコーンに親水性の構造を取り付けたシリコーン系界面活性剤。低刺激。
- ジメチコノール:同上
乳化剤
- 水添レシチン:生体適合性の両性イオン界面活性剤の一種。低刺激。
- ポリソルベート類:非イオン系の乳化剤。分子量が大きいため極めて皮膚に低刺激。主にクリームや美容液に配合されている
- テトラオレイン酸ソルベス-30:同上
- イソステアリン酸ソルビタン:同上
- ステアリン酸グリセリル:同上
- PEG-水添ヒマシ油類:同上
まとめ
肌に低刺激なものを選ぶのが吉です!
- 肌は弱酸性なのでできるだけアルカリ性のものは避ける
- 化粧水やら乳液を気にする前に、“洗いすぎ”をやめてみる
- 化粧品は基本的に肌には浸透しないので、肌表面で働く成分に期待する
- 肌を綺麗にするには、食事と睡眠が基本
今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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