遺伝子検査の観点から考えると、遺伝子の因子は2つあります。
1つが『危険因子』で、もう1つが『決定因子』になります。
MYCODEでは危険因子の関係性から遺伝的な傾向を結果に表示しますが、決定因子は表示しません。
その理由はなぜなのでしょうか?
今回の記事では『危険因子』と『決定因子』の違いについてになります。
危険因子とは?
MYCODEでは、遺伝要因と環境要因により病気を発症する『危険因子』を調べています。
つまり、危険因子とは、遺伝的要因と環境的要因の相互作用により、病気の発症に結びつくもののことです。
病気の発症は遺伝要因が約30%、環境要因が約70%と言われています。
だから生活習慣を変えることで、病気の発症予防につながるんですね。
覚えておいて欲しいことは、MYCODEでわかることは『あなたと同じ遺伝子を持つ集団の統計学的な遺伝的傾向』のみです。
決定因子とは?
決定因子とは、遺伝的な変化が病気の発症に高い確率で関与するもののことです。
つまり、環境要因がほぼ関係ないのです。
だから生活習慣を改善するとかの問題じゃないんですね・・・。
MYCODEで決定因子を調べない理由
これはMYCODEの目的と違うからです。(決定因子と危険因子の検査の仕方も違う)
MYCODEは同じ遺伝子型の持つ人の集団を統計的に見たときに、どんな病気の傾向があるか?を調べるものです。
決定因子を調べるにはしかるべき医療機関で遺伝子異変解析を行う必要があります。
家族が遺伝子性の病気にかかっている人は調べる場合もありますが、普通は調べません。
アンジェリーナ・ジョリーさんの乳房切除
ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが乳房切除の手術をしたのを覚えている方も多いと思います。
これは「遺伝性乳がんの遺伝子を持つ」との遺伝子診断結果を受けたことによるものです。
つまり、決定因子があったということですね。
アンジェリーナ・ジョリーさんは生まれつき細胞のがん化を防ぐ抑制遺伝子『BRCA1』に異常があり、高確率で乳がんと卵巣がんになるとのことでした。
実際、母親も母方の祖母、叔母も遺伝性の乳がん、または卵巣がんで亡くなられたそうです。
決定因子を持っているからといって100%乳がんになるわけではありませんが、これは個々人の決定を尊重するしかありません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
この記事では『危険因子と決定因子の違い』について書いてきました。
MYCODEでわかるのは危険因子の方です。
そこはお間違えなく!
何度も書きますが、『MYCODEはあなたと同じ遺伝子型を持つ集団の統計的な遺伝的傾向を示すもの』です。
あくまで傾向であって、絶対そう!ってわけじゃないんですね。
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