「食後30分以内は歯磨きをしない方がいいです!」
みたいなこと聞いたことありません?
「食後はすぐに必ず歯磨きをしなさい!」みたいな声もありますし、どっちが正しいんや…って迷っちゃいますよね。
で、『こんな歯医者に行ってはいけない』という本を読んでいたら、答えが分かっちゃいました。ほとんどの人は、食後すぐに歯磨きをしてOKです。
食後すぐに歯磨きをしてはダメな人は酸蝕症の人
そもそも「食後すぐに歯磨きをしてはダメ!」という話の元ネタ(論文)は、虫歯ではなく「酸蝕症」という病気を対象とした実験によるものでした。
酸蝕症とは、 酸性度の高い飲食物を摂取したときに、その飲食物に含まれる酸によって歯が溶かされてしまう病気のことです。
で、実験の結果、食後すぐに歯を磨くと酸蝕症のリスクが高まるということがわかりました。つまり、虫歯とは関係がありません。(酸性飲料を相当頻繁に摂取しない限り、普通の食事では酸蝕症になりません)
そもそも、虫歯と酸蝕症は全然違います。
- 虫歯:歯垢中の細菌がつくる酸によって歯が溶ける
- 酸蝕症:酸性の飲食物が直接歯を溶かす
この本の著者はこのように書いています↓
歯磨きの目的は歯垢の除去であり、酸を産生する細菌を取り除くとともに、その原因となる糖質を取り除くことにあります。通常の食事の後は、早めに歯磨きをして歯石を取り除いたほうが、歯が溶けるのを防ぐことができるでしょう。虫歯予防の観点からは、やはり食後はすぐに歯磨きをすべきであると、歯科医師としてはっきり言っておきます。p95
というわけで、食事をした後はすぐに歯を磨きましょー!
ちなみに、炭酸飲料など、酸性度の高い飲み物を摂取した場合は、はやめに水でうがいして口の中の酸性度を下げましょう。それと、炭酸飲料を頻繁に飲むって人は、酸蝕症を防ぐためにも炭酸飲料を飲んだ後は30分ほど置いて歯磨きをする方がよいでしょう。
参考までに。それでは!
*追記
こちらのYouTubeでも紹介されておりました!↓
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