帝王切開と自然分娩では子供の腸内細菌が変わる!?

新生児と腸内細菌の関係性 腸内フローラを改善する
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自然分娩と帝王切開で生まれた子供は、持っている腸内細菌が違うことが研究で分かっています。
その理由はわかりますか?
ということで、生まれ方と腸内細菌の関係性について書いていきます。

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産道から細菌を獲得

新生児の腸内細菌の種類と、母親の産道の最近には明らかな相関関係があることが分かっています。
つまり、自然分娩では新生児は母親の産道を通り、そこで有益なラクトバチルス属の菌を得るのです。

逆に、帝王切開で生まれた新生児は、母親の皮膚の表面に多く見られる細菌群を得ています。
皮膚の表面では有害なブドウ球菌も多く住んでいます。

現在アメリカで生まれる新生児の3分の1は帝王切開で生まれ、このことに対してニューヨーク大学のブレイザー博士は、このように言っています。
「細菌にどんな名前をつけようが重要ではない。もっと大事なことは、帝王切開で生まれた子供が持つ最初の細菌は、長年にわたる人類の進化の歴史が選んでこなかった細菌だということである。」

帝王切開のリスク

ブレイザー博士が言うように、自然分娩ではなく帝王切開で子供が生まれるようになったのは、最近のことです。
帝王切開については次のようなリスクがあることが統計結果で得られています。

  • アレルギーのリスクが5倍に増加
  • ADHDのリスクが3倍に増加
  • 自閉症のリスクが2倍に増加
  • セリアック病のリスクが80%増加
  • 成人になってからの肥満のリスクが50%増加
  • 1型糖尿病のリスクが70%増加

などです。
帝王切開は母親や子供の命を救うことができる大切な方法ですが、帝王切開を選ばなくても自然分娩可能であるならば、そちらの方がいいかもしれません。
2001年のアメリカ人の出産の26%が帝王切開でしたが、そのうち45%は医療的に帝王切開が必要がなかったのです。

親になる方は、この事実は知っておいた方がいいと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか?
近年、腸内細菌が人間に与える関係性が次々に明らかになっています。
出産にも細菌が関与していると言うのは、驚くべき事実ではないでしょうか?
腸内細菌に興味が出てきた方は、こちらの記事も参考にしてみてください→【菌との共生】人の腸内には100兆個を超える細菌が生息している!

参考にした本:「腸の力」であなたは変わる

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