私たちの体の約60%は水でできています。
これについてはよくご存知の方も多いはずです。
それでは、「体の水分のために何をやっていますか?」
体の半分以上は水ですし、水はほぼ毎日飲むものだと思いますが、『水』に対して無頓着な方が多いんですね。
ということで、今回の記事は『水の大切さ』についてになります。
その水を毎日飲んで大丈夫なの?
今、あなたが飲んでいる水はなんですか?
「水については気にしているからミネラルウォーターだよ!」とか、「ウォーターサーバー導入してるわ!」とか、「水なんか飲めればいいから、水道水だよ!」とか、「水道水はちょっと・・・だから一応煮沸してる」などだと思います。
ミネラルウォーターを購入していたり、ウォーターサーバーを導入している方には「どうぞそのまま健康街道を驀進してください」としか言えないのですが、水道水を飲んでる方には、「ちょっとこの話聞いてから、水道水を飲み続けるか考えよ」と耳を傾けてもらいたいと思います。
トリハロメタンの危険性
「日本の水は安心・安全!」
確かに日本の水はきちんと殺菌されているので、水を飲んでもお腹を壊すことはありません。
でも『殺菌』するために使っている化学物質が曲者なんですよね。
水道水を殺菌するための化学物質の名は、塩素によって発生する『トリハロメタン』と言い、次の危険性が指摘されています。
- 中枢神経に影響
- 肝臓・腎臓などの臓器に影響
- アトピー性皮膚炎
- 精神疾患
などです。
日本の水は他の国と比べたら綺麗かもしれませんが、農業排水、工場排水、家庭の生活排水などで汚れた水を強引に処理し、殺菌して飲めるようになっています。
果たしてこの水道水を飲み続けていいものでしょうか?
腸内細菌が死ぬ
『細菌=悪』と思っている方も多いと思います。
しかし、人間の腸内には100兆個を超える腸内細菌が生息していることをご存知でしょうか?
この腸内細菌たちは、人間に悪さをするのではなく、人間に有益なことをしてくれていることが近年の科学で次々に分かってきました。
人間は腸内細菌と共存の道を選んで進化してきたのです。
しかし、近年の抗生物質の乱用などで腸内に住む細菌の虐殺が行われ、腸内環境が変化していることが、生活習慣病や精神疾患など様々な病気に影響していると考えられています。
腸内細菌を殺すのは、何も抗生物質だけではなく、コンビニのお弁当などに大量に含まれている食品添加物もそうですし、水道水に含まれる殺菌効果のあるトリハロメタンもそうなのです。
水道水の煮沸の危険性
水道水から塩素を抜くために、煮沸させているご家庭もあると思います。
しかし、それはやめたほうがいいです。
煮沸することで、塩素や次亜塩素酸ナトリウムは揮発し、カルキ臭もなくなるでしょう。
ですが、トリハロメタンを完全に除去するためには30分以上の煮沸が必要になります。
そして逆に言えば、トリハロメタンを完全に除去した水は、殺菌効果がないため雑菌が繁殖しやすい状態になっています。
ですから煮沸させた場合は日をおかずに早く飲んだほうが良いです。
また、煮沸では除去できない化学物質があります。
それは『硝酸態窒素』です。
これは血液の酸素運搬能力を阻害します。
配管のサビ
マンションなどの貯水タンクや、配管の腐食により、サビが水の中に混入している場合もあります。
毎日使う水が、『サビ入りの水』だとちょっと気持ち悪いですよね。
都市部では腐食しにくいポリエチレン菅の普及が進んでいますが、地方ではまだ金属管が使われている地域も多いです。
浄水器のフィルターを変えてる?
ここまでの話を読むと、「水道水ってやばいじゃん!」という気持ちになるはずです。
そうなると浄水器について考え出すでしょう。
浄水器の値段はピンからキリまであり、高価なものは数十万円し、安いものは数千円で購入することができます。
安い浄水器だと、塩素は取り除けるけど、すべての有害物質を除去するのは難しいですし、年に数回フィルターを交換しなくてはなりません。
「フィルター交換めんどくさい!まぁ交換しなくてもいいだろう」という安易な考えをしてしまうと、フィルターの中で繁殖する雑菌により、余計に汚い水を飲む可能性が出てきます。
ですからフィルター交換は気をつけましょう。
体にいい水の選び方
ではここからは体にいい水の選び方について書いていきます。
基本的な考えとしては、
- 水にミネラル(カルシウムやマグネシウム)が入っているかどうか?
- 加熱されていないかどうか?
の2点に気をつけていけばOKです。
その水は加熱殺菌されてない?
ミネラルウォーターは国によって品質基準が違います。
ヨーロッパでは殺菌処理をしないことを義務付けられていますが、日本のミネラルウォーターでは加熱殺菌処理がされているのも多いです。
加熱殺菌すると、細菌を殺すことができます。
しかし、水に含まれる性質が変わってしまうので、健康のために水を飲むのであれば加熱殺菌されていない水を飲むのがいいでしょう。
ナチュラルミネラルウォーターって?
実を言うと、ミネラルウォーターって天然物の水ではないのです。
天然物の水は『ナチュラルミネラルウォーター』と言います。
このナチュラルミネラルウォーターに、品質を安定させるためにミネラルなどを加え、人工的に調整したものをミネラルウォーターと言うんですね。
ナチュラルミネラルウォーターとミネラルウォーターのどちらを飲むべきかは・・・正直答えるのが難しいところです。
私はできるだけナチュラルミネラルウォーターを飲むことにしています。
また、外国産のものについてはナチュラルミネラルウォーターと記載がある場合は非加熱なのですが、日本産の場合だと加熱されているものもあります。
と言うことで、日本産のナチュラルミネラルウォーターを飲む場合は、『非加熱』の表記があるものを選びましょう(`・ω・´)”
逆浸透膜(RO膜)処理された水
逆浸透膜(RO膜)処理された水を購入している人もいるのではないでしょうか?
これはフィルターでろ過した水なので、細菌などの不純物を除去することができます。
しかし・・・水に含まれるミネラルまで除去してしまう難点があるのです。
ミネラルが含まれていないので、当然ながら健康効果は期待減ですね。
ちなみに、この水はピュアウォーターなどとも呼ばれていて、元々は精密機械の洗浄や、医療関係で使用されていました。
アルカリイオン水
アルカリイオン水を飲んでいる方も多いのではないでしょうか?
整水器を使って水を電気分解し、アルカリ性の水にしています。
アルカリ性の水は、酸化したものを元に戻す還元作用があります。
その為体内で発生する活性酸素を抑える働きがあると期待されています。
と言っても、活性酸素は体に悪さするだけのものではありません。
体に異物が入ってくると、それを敵とみなして、酸化させて殺す重要な役割を果たすのが活性酸素です。
しかし、活性酸素が大量に発生し、その状態が維持されると、遺伝子を傷つけたり、がんや動脈硬化などの病気を発生させるリスクがあります。
ストレス社会で活性酸素が多めな日常生活においては、活性酸素をおさえるような食生活にした方が良いです。
だから、還元作用があるアルカリ性の水を飲むことは健康にとっていいことです。
ちなみに、ヒトの体液はpH7.4くらいの弱アルカリ性のため、アルカリ性の水との相性が良いので、吸収率が高いとされています。
反対に肌は弱酸性に保たれています。
この理由はと言うと、雑菌の繁殖を防ぐためです。
硬水って体にいいの?
水には
- 軟水
- 硬水
の2つがあります。
これの違いは、カルシウムとマグネシウムの含有量の違いで、水1リットルに溶け込んでいるカルシウムとマグネシウムが120mg以上の水を硬水といい、それ以下を軟水と言います。
ヨーロッパの水は地表のミネラルが豊富に含まれた硬水が多いのに対して、日本では軟水が多いです。
健康的には、ミネラルが豊富に含まれている硬水の方が良いとされていますが、日本人は飲み慣れていないので苦味を感じたりします。
また、ミネラルを吸収するためには体がエネルギーを使うので、体調が悪いときや腎臓が弱っていると、硬水を飲んだ時にお腹がゆるくなってしまいます(´・ω・)
そのため、体調不良の時に「調子が悪い!硬水飲んで元気になったろ!」というのはやめておきましょう。
硬水の種類
日本とWHOの定めた硬水の基準は違います。
先ほど120mg以上が硬水といいましたが、あれはWHO基準になります。
WHO基準では、
- 0〜60mg:軟水
- 60〜120mg:中硬水
- 120〜180mg:硬水
- 180mg以上:超硬水
日本では、
- 0〜100mg:軟水
- 100〜300mg:中硬水
- 300mg以上:硬水
となっています。
いや〜、WHO基準に統一して欲しいですよね・・・。
水素水
一世を風靡し、そして悪い噂が流れた水素水。
水素水とは、水素ガスを飽和状態までとかした水のことです。
水素は還元力があり抗酸化作用が高いので、アンチエイジングなどに注目されています。
しかし、水素水は、水素充填から時間が経過するごとに水素が抜けていきます。
それを防ぐためにアルミパウチに入って水素水は販売されています。
つまり、ペットボトルに入った水素水は・・・・・・・。
アルカリ性の硬水が最強?
今まで見てきたように、アルカリ性の水は、体液が弱アルカリ性の私たちにとって吸収率が良いし、抗酸化作用があるので二重にいいことがわかりました。
そしてミネラルを多く含む硬水も体にいいことがわかりました。
つまり、アルカリ性の硬水が最も体に良いのではないか?ということです。
そんな水をご紹介したいと思います。
1つ目が超有名なエビアンです。
pH7.2で硬度は304mg/lです。
2つ目がヴィッテルになります。
ツールドフランスのオフィシャルウォーターとして知られています。
pH7.3で硬度は315mg/lです。
しかも、エビアンのカルシウムとマグネシウムのバランスが2:1に対して、ヴィッテルは2:1と理想的な比になっています!
そして最後に紹介するのが、三重県の奥伊勢の鍾乳洞から湧き出る『命の硬水』です。
pH7.7で硬度は320mg/lになります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回の記事では『水の選び方』について書いてきました。
コンビニで水を買う際は、ナチュラルミネラルウォーターで非加熱のものを選びましょう!
また、硬度高めのミネラルが豊富な水を選ぶのも良いでしょう。
お金に余裕があれば、浄水器も導入し、飲み水はナチュラルミネラルウォーター、料理などに使う水は浄水器と使い分ければ最高の環境でしょうね。
参考にした本『カラダを壊す水活かす水』
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