腸内フローラ系の本をたんまりと読んできたので、超重要と思えることをまとめていこうと思います。記事の後半では読みやすかった本を紹介していますので、参考にしてみてください。
<読んできた腸内フローラ系の本の一部>
- あなたの体は9割が細菌:微生物の生態系が崩れはじめた
- 失われてゆく、我々の内なる細菌
- マイクロバイオームの世界 あなたの中と表面と周りにいる何兆もの微生物たち
- 腸科学
- 腸内フローラ10の真実
- 土と内臓
- 「腸の力」であなたは変わる:一生病気にならない、脳と体が強くなる食事法
- 腸と脳
- ダイエットの科学 これを食べれば健康になる」のウソを暴く
- すべての不調をなくしたければ除菌はやめなさい
- 細菌が人をつくる
- 低炭水化物ダイエットへの警鐘
- 抗生物質と人間 マイクロバイオームの危機
- 食のパラドックス
- 実験医学 明かされる“もう1つの臓器” 腸内細菌叢を制御せよ! 〜宿主との相互作用のメカニズムから便移植の実際、バイオベンチャーの動向まで
- 実験医学 腸内細菌叢 健康と疾患を制御するエコシステム
- 脳はバカ、腸はかしこい
- ヤセたければ、腸内「デブ菌」を減らしなさい! – 2週間で腸が変わる最強ダイエットフード10
などなどです。腸内フローラが関係する健康本を合わせると100冊以上になります。(6割くらいは同じことが書いてあります笑)
*このページの内容は話が難しくなりそうなので、マイルドにするためにもキャラクターを使います。
質問担当がこちら↓↓↓
気になるところが見つかったらワイが質問していくでー。
解説担当がこちら↓↓↓
できる限り分かりやすくなるような解説を心がけるよ!
キャラクターを使うことで少しでも分かりやすくなれば幸いです。
1 人類は腸内細菌と共生を選んだ
腸内フローラを考える上で1番重要なことは、
長い時間をかけて人類は腸内細菌と共生を選んできた
ということです。
私たちは細菌と聞くと『悪者』というイメージがあるかもしれませんが、そんなことありません。ヒトにとって有害な菌もいれば有益な菌もいるのですよ。
長い時間ってどれくらい?
うーん、人類が誕生してからかな。軽く数万年は超える単位だよ。
そんなになんだ・・・。スケールがでかすぎて分からないわ。
1.1 母乳に含まれるオリゴ糖の理由
お母さんのおっぱいに含まれる栄養素の1つにオリゴ糖があります。しかし、赤ちゃんの胃腸の消化酵素ではオリゴ糖を分解することはできません。
なぜ赤ちゃんが分解できない栄養素が母乳に含まれているのでしょうか?
それは、
腸内細菌のため
と考えられています。
オリゴ糖は腸内細菌のエサになるのです。
わざわざ腸内細菌のためにオリゴ糖を作ってるってこと?
そうなんよね。母乳で赤ちゃんと、赤ちゃんに共生している細菌のどちらにも栄養を与えているんだね。
1.2 1000種類を超える腸内細菌が100兆個以上
ヒトの腸内には1000種類を超える腸内細菌が100兆個以上が存在していると言われています。
重さにして、
1キログラムを超える
くらいあります。
ですから、腸内フローラは人体のもう1つの臓器とも呼ばれています。
えー?そんなにいるの?なんか気持ち悪いな。
想像すると気持ち悪いね。まぁお腹の中にペットを飼ってると思ってもらえれば笑
1.3 細菌の遺伝子数はヒトの100倍
『ヒトの遺伝子』+『ヒトに生息している細菌の遺伝子』の総数を調べると、
細菌の遺伝子はヒトの遺伝子の100倍も見つかる
ことが分かっています。
細菌の遺伝情報の方がはるかに多いというのは、なんとも興味深い話ですよね。
1.4 ヒトの遺伝子は99.9%一緒だけれども
あなたと私では遺伝情報は99.9%一緒です。ほとんど一緒です。
しかし、あなたと私の腸内細菌の遺伝情報は、
10%程度しか一緒ではない
そうです。
人それぞれという前に、生息している腸内細菌の方がそれぞれなわけです。
ちなみに、犬を飼っている人は、犬の腸内細菌の種類と少しだけ似てくるんだよ。
あー、あいつらベロベロ舐めてくるもんなぁ。
そうそう。いい感じに外界の菌を室内に持ち込んでくれるんだね。
2 腸内細菌がヒトに与える影響
それではここから、腸内細菌がヒトに与える影響について書いていきます。ネズミを使った研究で、腸内細菌がヒトに与える影響がイロイロと分かってきております。
2.1 ヒトが分解できないものを消化してくれる
ヒトが分解できないものを腸内細菌は分解できます。消化の一部を腸内細菌に助けてもらっているのです。
人間に分解できないものってなに?
例えば、食物繊維だね。
食物繊維って人間に分解できないんや!
2.2 満腹を刺激しダイエットに役立つ
腸内細菌はダイエットにも関係しているといわれています。というのも、腸内細菌が消化の副産物として作り出す物質が、人間に満腹感を与えるからです。
なんで副産物なんて作り出すの?
うーん。それは難しい。人間にとって有用な副産物を作り出す細菌だけがヒトに選ばれ、共生したのかもしれないね。
腸内細菌が作り出す物質についてはこちらの記事を参考にしてみてください↓
2.3 免疫反応をコントロール
ダイエットのみならず、腸内細菌は人間の免疫にも関与していると言われています。こちらも腸内細菌が作り出す副産物が、ヒトの免疫細胞に影響を与えるのです。
特に、免疫の過剰反応を抑える制御性T細胞を活性化させる役割があり、
アレルギーやアトピーを抑える
働きが腸内細菌にあると考えられています。
個人的な体験談の話なのですが、腸内フローラを意識した生活を始めてからひどかった花粉症がかなり楽になりました😇アレルギーにお悩みの方は、腸内フローラを整える価値ありだと思います👍
2.4 ヒトの性格に影響を与える
なんと腸内細菌は人の性格にも影響を及ぼすと考えられています。例えば、トキソプラズマを腸内に飼っている人は、起業経験が1.8倍も高いというデータがあったりします。
3 腸内細菌が減る理由
ここからは腸内細菌が減っている理由を書いていきます。
3.1 抗生物質
抗生物質は細菌を殺します。人に有害な細菌も殺しますが、人に有益な菌も殺してしまうのです。
ヤバイ細菌性の病気には迷わず抗生物質を使うべきですが、
抗生物質が必要ではない病気への使用は避けるべき
です。
例えば風邪に抗生物質は効くでしょうか?風邪の多くはウィルス性でして、ウィルスには抗生物質は効きません。こういう無駄な抗生物質の使用が腸内に生息している腸内細菌を壊滅状態にしているのです。
え?ウィルスって抗生物質効かないの?
そうなんだ。効かないだけで副作用がなければいいのだけれど、抗生物質のせいで共生している細菌たちを殺しちゃうんだ。
でも、腸内細菌はすぐに元どおりになるんでしょ?
一度失われた腸内細菌の多様性は二度と同じには戻らないと言われてるよ。一度失われた自然環境が簡単に元どおりにならないのと一緒やね。
そうなのか・・・
抗生物質についてはこちらの記事を参考にしてみてください↓
>【読書メモ:抗生物質と人間】抗生物質をやたらに使うのはやめるべき
3.2 食品添加物
コンビニやスーパーで購入できる加工食品やお惣菜にはたくさんの食品添加物が含まれています。食品添加物の中には、細菌の増殖を抑える添加物が加えられていたりします。
そのような食品添加物を大量に食べますと、腸内細菌の増殖まで抑えられてしまうと考えられています。
ですから、
- コンビニ弁当
- 加工食品
はできるだけ避けた方がいいでしょう。(塩分的な意味でも)
3.3 腸内細菌の栄養不足
腸内細菌の栄養源は食物繊維です。つまり、野菜や果物です。
現代人の多くは食物繊維不足です。そのため腸内細菌は飢餓状態になっており、人間に有用な副産物を合成できなくなっています🤢それが原因で様々なカタチで体に悪影響を及ぼしていると考えられています。
そうかー。腸内細菌は栄養不足に陥っているのか。
そうなんだ。そのせいで体に不調が起こっていると考えられているんだ。先述した通り、腸内細菌の減少が食欲や免疫反応に影響を与えているかもしれないんだね。
4 腸内細菌を増やすための食事術
ここからは腸内細菌を増やすための食事について書いていきます。
4.1 野菜・果物を意識して食べる
食物繊維が豊富な野菜と果物を意識して食べましょう。最低でも1日に350g以上は食べておきたいところです。
うわ、そんなに食べてないわ。
350g以上食べるって結構難しいんだよね。意識してない人は、ほとんどの人が食べてないと思うよ。
4.2 間食にナッツ類を食べる
- アーモンド
- クルミ
- カシューナッツ
などなど、木の実も食物繊維豊富ですし栄養価も高いので、お腹が減った時はナッツ類を食しましょう。
4.3 発酵食品を食べる
- ヨーグルト
- 納豆
- キムチ
などの発酵食品も腸内フローラに良いとされています。
4.4 サプリメントに頼る
「野菜食べるのが無理!」と言う方は、サプリメントに頼るのもいいでしょう。
腸内フローラに関係するサプリメントは、
の2つがあります。
ただし、プロバイオティクス・プレバイオティクスは人の腸内フローラによって、合う合わないがあるので、色々試してみてください。私が利用しているサプリメントはこちらの記事を参考にしてみてください↓↓↓
ただし、サプリメントはあくまで補助食品。そこをお忘れなく。
おわりに:腸内フローラの読みやすいオススメ本
最後に読みやすい腸内フローラの本を紹介して終わります。さらに詳しく腸内フローラについて知りたい方は是非お読みください😁
『腸科学』がとても読みやすいので入門書としてどうぞです。文庫版になっているのでお値段も安くなりました。
続いて、『あなたの体は9割が細菌: 微生物の生態系が崩れはじめた』もオススメです。読みづらさはレベルアップしていますが、さらに詳しく腸内フローラについて知ることができるかと思います。
とりあえず2冊の紹介で終わります。「もっと知りたいぜ!」と言うかたはお問い合わせなどからメッセージをください。それでは!
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