腸内細菌でインスリン感受性が改善・運動能力が向上・食物アレルギーが治るかも【2019年上半期】

腸内細菌でインスリン感受性が改善・運動能力が向上・食物アレルギーが治るかも【2019年上半期】 腸内細菌
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2019年上半期の腸内細菌系のニュースを取り上げようかと思います。

✅脳と腸内細菌の関係↓

The gut microbiota has emerged as a key player in health and disease. Here we discuss the vagus nerve, which connects the visceral organs and the brain, as an important communication pathway for the gut microbiota to influence brain and behavior.

引用:Gut Microbe to Brain Signaling: What Happens in Vagus…

ようは、「内臓と脳をつなぐ迷走神経に腸内細菌が関係してて、脳や行動に影響してるぞー」というお話。やはり腸内細菌を整えておくことは重要そうなのです👍

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✅肌と細菌の関係↓

腸内細菌ではないですが、お肌の細菌がお肌を綺麗にしているぞーとのこと。最近では目にも細菌がいて目の健康を保っているとの報告もありますから、『共生』がこれからの時代のパワーキーワードだと個人的には考えています。人と人、人と細菌、人と動物。共生!!

 

✅心血管系と腸内細菌の関係↓

今回の概念実証研究でPatrice Caniたちは、ヒトでは、生きたA. muciniphilaや低温殺菌したA. muciniphilaは安全で、腸の忍容性が高いことを明らかにしている。合計32人のボランティアに、プラセボあるいは生きたA. muciniphila、低温殺菌したA. muciniphilaを補助食品として3か月間摂取させた。その結果、プラセボを摂取した参加者と比較すると、殺菌したA. muciniphilaを摂取した参加者のみで、インスリン感受性の改善、インスリンレベルの低下、腸障壁の改善の兆候、血中コレステロールの改善などが見られた。低温殺菌したA. muciniphilaの有益な作用が3か月以上持続するかどうかを確認するためには、また、多数の患者が参加する比較臨床試験で効果を評価するには、さらなる研究が必要である。

殺菌した菌を摂取した参加者のインスリン感受性などが改善したとのこと。やはり『死んだ菌』にも可能性があるのですねー。

乳酸菌の死菌は腸内環境に効果はあるのか?善玉菌のエサになるようです

 

✅運動能力と腸内細菌の関係↓

今回Aleksandar Kosticたちは、ボストンマラソンの選手15人とランナーではない対照者10人から、マラソンの前後1週間にそれぞれ採取した糞便試料を解析した。その結果、運動後の選手の糞便中にはベイヨネラ属(Veillonella)の細菌が多くなること、また、ベイヨネラ属菌には乳酸(運動後の疲労に関連する代謝産物)の消費に必要な遺伝子が全て備わっていることが明らかになった。これらの結果は、スポーツ選手87人からなる別のコホートでも確かめられた。また別の実験で、Kosticたちは、マラソン選手の1人からベイヨネラ属の細菌株1種類を単離し、マウス16匹に投与した。その結果、この細菌を投与されたマウスは、対照群のマウスに比べて、トレッドミルテストの成績(走る時間の長さ)が13%上昇した。

一流のランナーのうんちを解析した結果、『走る時間を長くする可能性のある腸内細菌を発見』したとのこと。これからは『アスリートのうんちを購入する時代』なのですよ😇

 

✅食物アレルギーと腸内細菌の関係↓

The role of dysbiosis in food allergy (FA) remains unclear. We found that dysbiotic fecal microbiota in FA infants evolved compositionally over time and failed to protect against FA in mice. Infants and mice with FA had decreased IgA and increased IgE binding to fecal bacteria, indicative of a broader breakdown of oral tolerance than hitherto appreciated. Therapy with Clostridiales species impacted by dysbiosis, either as a consortium or as monotherapy with Subdoligranulum variabile, suppressed FA in mice as did a separate immunomodulatory Bacteroidales consortium. Bacteriotherapy induced expression by regulatory T (Treg) cells of the transcription factor ROR-γt in a MyD88-dependent manner, which was deficient in FA infants and mice and ineffectively induced by their microbiota. Deletion of Myd88 or Rorc in Treg cells abrogated protection by bacteriotherapy. Thus, commensals activate a MyD88/ROR-γt pathway in nascent Treg cells to protect against FA, while dysbiosis impairs this regulatory response to promote disease.

引用:Microbiota therapy acts via a regulatory T cell MyD88/RORγt pathway to suppress food allergy

まだ動物実験レベルですが、腸内細菌を経口投与すると食物アレルギー治療に役立ちそうです。。素晴らしいですねぇ。アレルギーに腸内細菌が関係しているって本当にすごい発見だと思いますー。

身近な観察例なので科学的にはなんとも言えない話なのですが、うちの甥っ子ちゃんは慢性的な便秘持ち&食物アレルギーがひどくて小麦と卵が食べらませんでしたが、便秘が改善してから不思議と食物アレルギーの症状も弱まり、今では卵は半分食べてもOKになりました。腸内細菌に興味がある私としては「やっぱりなのか・・・」と思う次第です、はい。

 

✅お薬と腸内細菌の関係↓

『人によって薬の効き方が違う』というのは腸内細菌にも一因がありそうなのです。というか、あるのです。

 

✅血液と腸内細菌

A型の血液をO型に変換する腸内細菌(の酵素)が見つかったとのこと。興味深いですねー。

 

ということで、腸内フローラを整えていきましょう!それでは!

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