カナダの小児科医のチームがこのような研究の発表をしました。
殺菌洗剤で子どもが肥満に?、腸内環境変化で カナダ研究 https://t.co/Z1yUC7v4qd
— cnn_co_jp (@cnn_co_jp) September 21, 2018
腸内環境的にはあり得る話でして、“過剰な殺菌”はあんまりよろしくないかもなんですなー。
殺菌作用のあるふきそうじ洗剤などを週に1回以上使う家庭は、全体の約8割を占めた。こうした家庭で育つ子どもはそうでない子どもに比べ、生後3~4カ月の腸内フローラで「ラクノスピラ科」の細菌群が優勢になる確率が倍増し、さらに3歳でのBMIが高くなる傾向にあることが分かった。
このサイトではよく伝えていることですが、私たちは今まで『細菌=悪』と思い込んできたのですが、その思い込みを変えなければならないのです。何故かというと、私たち人類は細菌との共生を選んできたからです。
1000種類を超える細菌を、100兆個以上、私たちの体に宿しています。
その数は私たちの細胞の数より多いですし、“総遺伝子数”の割合は人間の遺伝子は1%とほどになってしまいます。
細菌って人間の体で何をしてるの?
例えば、
ヒトには消化できないものを腸内細菌が分解
してくれています。
ヒトに消化できないものを腸内細菌が分解してどんなメリットがあるの?
人に消化できないもの、例えば食物繊維などを腸内細菌が分解することで“短鎖脂肪酸”を作り出します。これが人に有益な成分なのです。
短鎖脂肪酸についてはこちらの記事を参考にしてみてください↓↓↓
短鎖脂肪酸は脂肪細胞に関わり、脂肪細胞が栄養を取り込み過ぎるのを抑えるという働きがあるのが面白いところです。
ということで、過剰な殺菌はやめたほうがいいですよーというお話でした。
不特定数の場所、例えば、空港や駅などから帰宅した後は殺菌したほうがいいですが、そうでない場合はそこまで殺菌は意識しなくていいと思います。
ヒトに有害な細菌もいれば、有益な細菌もいるのです。
殺菌という行為は有害な細菌も殺しますが、有益な細菌も殺しちゃうんですね^^;
私たちは数百万年かけて細菌と共生することを選んだということをお忘れなく!
*腸内環境の大切さを勉強するためのオススメ本
今までに多くの『腸内環境の大切を伝える本』を読んできました。その中でもイチオシなのがアランナ・コリン先生の『あなたの体は9割が細菌: 微生物の生態系が崩れはじめた』になります。
分厚くて少々読みにくいかもしれませんが、腸内環境の大切さを深く知っておく上で外せない一冊になります。
「もうちょっと読みやすい本を頼むぜ!」という方のためオススメできる本は、『腸科学』になります。こちらは読みやすいと思います。
どちらのほんも「腸内細菌スゲー」と思うこと間違いなしです!
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