ジョコビッチの朝の習慣はスプーン2杯のハチミツを口にすることから始まります。
はちみつといっても普通のはちみつではなく、できるだけ『マヌカハニー』と言うニュージーランド産のものをとるようにしています。
天然の糖分で果実や蜂蜜に含まれている糖は、グリセミック指数も高くないので、パンなどよりもインシュリンの急激な分泌が少なく健康に良いとされています。
そんな健康に良いとされるはちみつでも、世界のトップテニスプレーヤーであるジョコビッチが食べている『マヌカハニーについて』今回の記事では書いていきたいと思います。
ジョコビッチ食事法については過去記事で詳しく書いているので、合わせてそちらの記事も参考にしていただけたらと思います。→あなたの食事は大丈夫?ジョコビッチから学ぶ生まれ変わる食事法
Contents
マヌカハニーとは?
マヌカハニーはニュージーランドの一部に生息するマヌカの花の蜜から作られたはちみつです。
オーストラリアの一部の地域にもマヌカは生息していますが、少量のため商品化することが難しいため、流通しているマヌカハニーのほぼ100%がニュージーランド産です。
マヌカとはマオリ語で「復活の木」、「癒しの木」などを意味し、二ユージーランドの先住民のマオリ族は古くから、マヌカの葉を煎じて薬として飲用したり、外用薬として傷や火傷の治療に利用してきました。(マヌカの葉には強い抗菌作用や抗炎症作用や創傷治癒促進作用がある)
はちみつの抗菌作用
なぜはちみつに抗菌作用があるかというと、天然のはちみつには『過酸化水素』という殺菌成分が含まれているからなんです。
薬品として過酸化水素は消毒や殺菌に用いられるように、はちみつに含まれている過酸化水素は体内の悪玉菌や外傷の殺菌などに有効と考えられています。(薬品としてオキシドールという名前で聞いたことがある人も多いはずです)
マヌカハニーに多く含まれるメチルグリオキサール
はちみつに含まれる過酸化水素は強い酸化力によって細菌を死滅させますが、過酸化水素の抗菌作用は光や熱に弱く、また赤血球や組織中に存在する過酸化水素を分解する酵素により効果が弱まります。
しかし、マヌカハニーにおいては通常のはちみつより高い抗菌作用を示すことが分かっており、その理由は長い間不明でした。
ですが近年の研究により、マヌカハニーには通常のはちみつには含まれない殺菌成分、『メチルグリオキサール』を含んでいることが明らかになりました。
なぜマヌカハニーに多くメチルグリオキサールか含まれているかというと、マヌカとはちみつ生成の過程が関係しているからです。
マヌカの花の蜜に含まれるジヒドロキシアセトンという物質が、蜂の巣内で37度のはちみつ貯蔵庫に貯蔵されることで、ジヒドロキシアセトンが化学反応により自然にメチルグリオキサールに変換されるのです。
まさに自然が生んだ偶然の賜物でマヌカハニーの抗菌作用は作られているのです。
マヌカハニーの効果効能
マヌカハニーの抗菌活性を示すメチルグリオキサールは、人間の体内では細胞に対して毒性を持ちますが、体内ではメチルグリオキサールの反応性を不活化したり、分解する酵素があるので、解毒されます。
しかし解毒作用を持たない病原菌(口腔内や胃や腸管内に存在する菌)には殺菌効果が期待されています。
- 大腸菌
- ヘリコバクター・ビロリ菌
- 虫歯
- 歯周病
- 口臭
- 風邪
などに効果があると言われています。
マヌカハニーでよく注目されているのが、胃潰瘍や胃がんの原因になるヘリコバクター・ピロリ菌に対しても優れた抗菌活性が認められていることです。
日本人の多くはピロリ菌に感染していると言われており、年代が高くなるにつれて感染率も高くなったいます。(50歳以上では約80%が感染しているとか)
殺菌作用もさることながら、マヌカハニーは、はちみつですのでビタミン、ミネラル、アミノ酸を豊富に含む栄養価の高い食材であります。
そのため風邪にはもってこいの食べ物です。
最近ではインフルエンザにも効果があるという研究も出ています。(ウィルスにどういった作用があるのかは調べてないのでわかりません)
マヌカハニーの効果的な食べ方とは?
殺菌効果を期待するのであれば、他の食べ物と一緒に食べるようなことはせずに、スプーン1,2杯を食事の1時間前、就寝前に取るのが良いそうです。
冒頭にも書きましたが、ジョコビッチは朝に、スプーン2杯のマヌカハニーを毎日口にしています。
マヌカハニーは独特の風味があるので、それが苦手という方は、ホットミルクに入れて飲むと美味しいですよ。
マヌカハニーの購入目安はUMF10以上
マヌカハニー研究の第一人者であるピーター・モラン博士はマヌカハニーの抗菌活性の効力を査定するためにUMF(Unique Manuka Factor:ユニーク・マヌカ・ファクター)」という等級を考案しました。
UMF等級とは、消毒薬のフェノールの抗菌効力との比較によって、UMF10とか、UMF15とかいった等級に分けられるもので、例えば、UMF10とはフェノールの10%稀釈液に相当する抗菌力を持つことを意味します。
残念ながら、マヌカハニー全てにUMFが含まれているわけではありません。(採取された場所によってUMFの量に違いがあるため)
だからマヌカハニーの効果を期待するには、UMF活性の高いものを使用する必要があり、ニュージーランドではUMF10以上のマヌカハニーは医療目的で使用されています。
日本で販売されているものでよく見受けられるのがUMF、NPA、MGS、MGOのブランドマークですが、各マークは抗菌活性力の検査方法が異なるので数値が表す抗菌力も異なります・゜・(ノД`)
ほとんどのマークは数字が大きいほど抗菌力が高いことを意味するので、マヌカハニーを購入する際には一度マークがどういった内容で数値を決めているのかをお調べください(`・ω・´)”
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回の記事は『マヌカハニーについて』について書いてきました。
それでは簡単にまとめをします。
- マヌカハニーはニュージーランドの一部に生息するマヌカの花の蜜から作られたはちみつ
- マヌカハニーには通常のはちみつには含まれない殺菌成分、『メチルグリオキサール』を含んでいる
- 胃潰瘍や胃がんの原因になるヘリコバクター・ピロリ菌に対しても優れた抗菌活性が認められている
本日も最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。