ビタミンEって身体にどんな効果があるの?
そんな疑問に答えます。
今回の記事では『ビタミンE』について詳しく書いていきたいと思います。この記事を読むことで、
- ビタミンEの効果
- ビタミンEが多く含まれる食材
が分かります。
*記事の内容を簡単に動画でまとめています↓↓↓
1 ビタミンEの効果とは?
ビタミンEは以下のような働きがあります↓
- 抗酸化作用
- 免疫機能の強化
1.1 ビタミンEの分類
ビタミンEは
- トコフェロール
- トコトリエノール
の大きく2つに分類できます。
さらにそれぞれにα-、β-、γ-、δ-の4種類があり、合計で8種類の同族体があることが知られています。血液及び組織中に存在するビタミンE同族体の大部分が『α─トコフェロール』です。つまり、ビタミンE=α─トコフェロールということです。
ギリシャ語で、
- トコ:子供を産む
- フェロ:力を与える
なので、トコフェロールとは「子供を産む力を与える」という意味になります。
1.2 ビタミンEの消化と吸収
摂取されたビタミンE同族体は、胆汁酸などによってミセル化された後、腸管からリンパ管を 経由して吸収されます。吸収されたビタミンE同族体は、キロミクロンに取り込まれ、リポプロテインリパーゼにより キロミクロンレムナントに変換された後、肝臓に取り込まれます。
肝臓では、ビタミンE同族体のうちα─トコフェロールが優先的にα─トコフェロール輸送タンパク質に結合し、他の同族体は肝細胞内で代謝されます。
肝細胞内をα─トコフェロール輸送タンパク質により輸送されたα─トコフェロ ールは、VLDL(very low density lipoprotein)に取り込まれ、再度、血流中に移行します。
1.3 ビタミンEが不足すると
動物におけるビタミンE欠乏実験では
- 不妊
- 脳軟化症
- 肝臓壊死
- 腎障害
- 溶血性貧血
- 筋ジストロフィー
などの症状が出ることがわかっています。ただ、普通の食事をしていればビタミンE欠乏症や過剰症は発症しません。
1.4 ビタミンEの必要量
厚生労働省が推奨しているビタミンEの1日の推奨量は、成人男性で6.5、成人女性は6.0mgです。
この表は、厚生労働省のサイトより引用しています。記事の一番下でリンクを貼っています。
1.5 ビタミンEを過剰に摂取すると・・・
何事もそうですが、過剰摂取は良くありません。ビタミンEの過剰摂取により、『出血傾向が上昇する』ことがわかっていますが、未だ詳しいことはわかっていません。
また、ビタミンEの上限量は成人男性は800㎎に、成人女性は650㎎となっています。
1.6 ビタミンEの抗酸化作用
私たちの細胞1つ1つは『細胞膜』で覆われています。細胞膜は、
- 細胞の中に入ってよいもの
- 細胞の中に入ってはいけないもの
を分けています。
細胞膜がダメになってしまうとこの働きができなくなり、細胞が死んでしまいます😱それくらいに細胞膜は重要な働きをします。
細胞膜は『不飽和脂肪酸』を含みます。不飽和脂肪酸は活性酸素によるダメージを受けやすく、簡単に『過酸化』されて、脂肪酸の本体と分離してしまいます。そうすると、残った脂肪酸は『脂肪酸ラジカル』となり、また過酸化されて水素もラジカルとなります。
こうしてラジカル連鎖反応が起こると、細胞膜に穴が空いてしまいます。それだけでなく『過酸化脂質』も発生してしまいます。
これらの連鎖反応を防ぐのに重要な働きをするのが、抗酸化作用を持つビタミンEです。
2 ビタミンEを効率よく摂取するために
ビタミンE不足にならないためにも、ビタミンEを効率よく摂取する方法についてみていきましょう。
2.1 油と一緒に摂取
ビタミンA・ビタミンD・ビタミンE・ビタミンKは脂溶性ビタミンのため、油に溶けます。だから油と一緒に摂取すると効率よく摂取できます。
2.2 ビタミンEを多く含む肉・魚
以下にビタミンDを多く含む食品をあげておきます。
文部科学省の食品成分データベースを参考にしています⇨食品成分データベース
食品名 | 100gあたりのmg |
クジラ | 4.8 |
ぶたのヒレ肉 | 4.1 |
鳥のもも肉 | 2.5 |
生卵 | 1.0 |
チェダーチーズ | 1.3 |
アンコウの肝 | 13.8 |
うなぎ | 7.4 |
さくらえび | 7.2 |
2.3 ビタミンEを多く含む野菜など
今度はお肉ではなくて、ビタミンEを多く含む野菜などについてご紹介します。
食品名 | 100gあたりのmg |
大豆 | 18.5 |
アーモンド | 30.3 |
らっかせい | 10.6 |
くるみ | 1.2 |
かぼちゃ | 6.9 |
モロヘイヤ | 6.5 |
大根の葉 | 4.9 |
ほうれん草 | 4.8 |
ドライマンゴー | 6.8 |
ブルーベリー | 5.1 |
アボカド | 3.3 |
キウイ | 2.2 |
ひじき | 5.0 |
こめ | 1.2 |
さつまいも | 1.0 |
などです。
やっぱりビタミンEといえばアーモンドですね👍
2.4 ビタミンEをあまり含まない食材
逆にビタミンEをあまり含まない食材についてご紹介したいと思います。
- きのこ類
- 穀物類
- イモ類
この辺りの食材はビタミンEが少ないので、ビタミンEを摂取したいのであれば、優先順位が低めの食材になります。
おわりに
今回の記事では『ビタミンE』について書いてきました。
簡単にビタミンEのことを覚えるとしたならば、
- 酸化から体を守る
- アーモンドに多い
です。
迷ったら↓の食材を選んでください。
- アーモンド
- ヘーゼルナッツ
- うなぎ
- かぼちゃ
それでは!
*参考
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