痛風の予防ってどうすればいいの?
そんな疑問に答えます。
痛風と聞けば『プリン体』を思い出すかもしれません。しかし、気をつけたいのはプリン体の摂取だけではありません。そのことについて書いていきます。
*記事の内容を簡単に動画でまとめています↓↓↓
痛風の予防を考える
痛風の症状をざっくり説明すると『関節炎』のことです。体の中に尿酸がたまるとそれが結晶化して関節に激痛を引き起こします。
なぜそんなことが起こっちゃうかと言いますと、進化の過程で尿酸オキシダーゼ活性がなくなり、尿酸を分解できなくなったのが原因らしいです😱
普通の人の血液中にも尿酸は含まれてますが、その濃度が異常に高くなると溶解しきれず尿酸塩として結晶化します。痛風の怖いところは、尿酸値が高いだけでは痛くもないので、苦しくもないことです。
ある日突然、尿酸の結晶ができて痛み(激痛)のスイッチをONにするのですね🤢コワイコワイ。
1:お酒と痛風の関係
痛風の患者はなんと90%が男性です。女性が痛風になりにくい理由は、女性ホルモンには腎臓から尿酸を排出する働きがあるため、女性の尿酸値は男性に比べて低いからです。
お酒に含まれるアルコールは肝臓で尿酸が作られるのを促進するので、痛風のリスクを高めます。特に、ビールがもっとも痛風のリスクを高めます。尿酸とはプリン体の代謝産物であるので、プリン体を多く摂取すると痛風になっちゃうんですね・・・。
2:プリン体の多い食べ物
どんな食べ物にプリン体が多く含まれているかというと
- 肉
- 魚
と、私たちが普通に食べる食品にプリン体はたっぷりと含まれております。
しかし、肉・魚をたくさん食べる人でも痛風にならない人もいます。『痛風=プリン体』ではなく、痛風の発作にはほかにも原因があるのですね。
科学的な見地によると、『長期的にプリン体をたくさん摂取したら痛風になる可能性は上がるけれど、プリン体が痛風の直接的な原因じゃないよ。』という感じです。
ですから、プリン体が特に多く含まれる、
- レバー系
- アンコウの肝
- 白子
- カツオ
- マイワシ
- ビールのがぶ飲み
などを大量に食べなければ、プリン体はそこまで恐れるものではありません。
*痛風をすでに発症した人がプリン体の多い食品をするのはNGです。
3:プリン体以外で気をつけたい食品
プリン体以外で気をつけたい食品があります。それは、
体内の炎症を増加させる食品
です。
体内を炎症をさせる食品は万病の元と言っていいでしょう。
実際、痛風の患者さんを調べると体内で炎症系の物質が増えていたのですよ。
体内を炎症させる食品は以下の通り↓
- 砂糖たっぷりの食品
- 油たっぷりの食品
です。
つまり、「お菓子やら加工食品はやめとけ!」といういつもの結論に至ります👍健康的な食事をしていれば、少々プリン体が多い食事をしたって大丈夫なのです。
>食べ物関連本30冊を読んで分かった太らない食事術【まとめ】
4:痛風と合併症の怖さ
痛風の怖いところが合併症です。
尿酸は腎臓から排出されるため、関節だけではなく腎臓にも付着します。そうなると腎障害を引き起こす可能性が出てきます。
腎臓は血液を濾過させる大切な器官なため、腎臓がダメになると汚い血液が身体中をめぐることになり、そのまま放置するとお陀仏になってしまいます。ですから透析が必要になってしまうんですね。
また、尿酸が尿の通り道で結晶化すると尿路結石となります。尿路結石は“三代激痛”の1つに数えられるほどの激痛なので怖いですね😱
5:痛風の予防
尿酸値を下げることが痛風予防の対策です。最近の研究ではプリン体の摂取を制限しても尿酸値を下げることは難しいことがわかってきました。
んじゃあどうするの?って話ですが、
- 水分をきちんと摂取
- お菓子・加工食品はできるだけ避ける
- 運動する
- しっかり寝る
- ストレスを溜めない
という当たり前の結論に行き着きます笑
おわりに
今回の記事は『痛風』について書いてきました。
この記事を簡単にまとめると↓
- 水分をとって尿酸を体外へ排出しよう
- 痛風と肥満には強い相関があることがわかっているので運動しよう
- お菓子と加工食品を避けよう
それでは!
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