NHKで腎臓を特集した番組を放送していました。
とても興味深かったので、備忘録的に記事に残します。
特に、脳だけでなく臓器同士が連絡を取り合っていて、その中でも腎臓がもっとも連絡を取り合っているというのがとても興味深かったです(`・ω・´)”
腎臓が寿命を決める!?
iPS細胞でノーベル賞を受賞した山中伸弥さんが登場されていて、腎臓の大切さについて話していました。
どうやら今の医学界では腎臓にすごく注目していて、腎臓が寿命を決めると言っても過言ではないそうです。
高地トレーニングと腎臓
高地に来て酸素が足りなくなると、心臓や肺よりも腎臓が反応するって知ってました?
すごく意外な話で私はびっくりしました。
高地のような酸素が薄い環境になると、「酸素をくれ!」と体がEPOと呼ばれる物質を作り出す。
EPOが骨の中にある骨髄に行き、赤血球を作るように誘導します。
んで、このEPOを作るのが腎臓なんですって。
赤血球を増やすのを誘導するのが腎臓ってとても意外でした。
メッセージを出し合う臓器
今までの常識だと、脳が臓器に指令を出すと考えられていました。
しかし今では、臓器同士でもメッセージをやりとりしていることが分かっています。
そしてその中でももっともメッセージを出しあうのが腎臓なのです(ノ゚ο゚)ノ
血圧をコントロールする腎臓
血圧をコントロールするのが腎臓だということも分かっています。
腎臓はレニンという物質を出し、血圧をコントロールしています。
高血圧の患者さんはレニンを出しすぎているのです(´・ω・)
血液の管理人が腎臓
心臓が送り出す血液の4分の1は腎臓にいっています。
だから血液の管理の大きな役割を腎臓が担っているのです。
1つの腎臓に糸球体(0.2mm)と呼ばれるものが約100万個存在しています。
糸球体で老廃物を濾し(フィルターの役割)、そこから尿細管の微絨毛で血液に戻す成分を吸収しています。
そして吸収しない不必要なものはおしっことして排出します。
微絨毛で再吸収する調節は、他の臓器(脳、心臓、胃、骨、腸などなど)のメッセージを受けて調節しているそうです(ノ゚ο゚)ノ
つまり、腎臓は全身の臓器の意見を聞き、体のバランスを調整してくれる大切な臓器なのです!
ちなみに、原尿の量は180リットルで、おしっこで出すのはわずか1%の約2リットルです。
ということは、残りの99%は体を再循環しています。
こんな大仕事を腎臓は毎日行っているんですね。
これは腎臓に疲労が溜まるでしょうね(´・ω・)
リンと腎臓の関係
一般的に、生物の寿命は体が大きいほど寿命が長いです。
でもこれの例外があります!
その一例が人間で、この規則に当てはまらない生物を血液中のリン濃度で高い順に並べると、リン濃度が高い方が長生きすることが分かっています。
「じゃあこれからリンをガンガンとるぜ!」というのは危険で、リンがありすぎると老化が早く進みます(´・ω・)
血液中のリン濃度が高いと、
- 血管が石灰化
- 骨粗鬆症
などの症状が出るんですね。
リンがなぜ老化を促進させるかはまだ解明されていません。
しかし体とリンの関係性で分かっていることもあります。
リンの貯蔵庫はカルシウムと同様に骨なのですが、骨からのメッセージを受け取り、腎臓が体内のリン濃度を調節しています!
医療の現場と腎臓
世界の医療現場では腎臓をチェックするのが始まっているのだとか。
薬の投薬日だとしても腎臓の調子が悪ければ、投薬をやめるんですって。
というのも投薬は血液の管理者の腎臓にダメージを与えるからです。
そのため腎臓が悪くなれば、全身の臓器にダメージが生じます。
逆に、どこかの臓器が悪くなれば腎臓にダメージがいきます(心臓が悪くなれば、大量の血液が流れるはずの腎臓にダメージ)。
病人に無理に投薬を行うと、弱った腎臓に最後の一撃を与え、多臓器不全のきっかけになるそうです。
そのため腎臓の状態により要約を行うか否かを判断する病院が出てきているんですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
この記事では『腎臓』について書いてきました。
腎臓が重要な臓器ということは知っていましたが、臓器の中でもっとも他の臓器と連絡を取り合っている臓器とは知りませんでした。
このサイトでは『腸』の重要性をたくさん紹介していますが、これからは腎臓についても調べて紹介していきたいと思います(`・ω・´)”
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