健康寿命ってなに?
そんな疑問に答えます。
平均寿命という言葉は誰もが聞いたことあると思いますが、『健康寿命』という言葉は聞き慣れない言葉かもしれません。健康寿命とは『人の手を借りずに生きることができる』寿命のことです。ようは、軽い介護が必要になってくる年齢のことですね。
今は寿命を延ばすことよりも、健康寿命を延ばすことに注目されています。というのも、寝たきりのまま長生きしたって辛いだけだからです。誰もがいくつになっても健康で自立した生活を送りたいと思っています。ですが、現実は厳しかったりします・・・。
今の日本は男女どちらも平均寿命は80歳を超え、世界で最も長寿な国の1つです。寿命が長いことはとてもいいことのように思えますが、平均寿命と健康寿命には約10年の開きがあるのが現実です。これが何を意味するのか?以下ではもう少し具体的に健康寿命について書いていきます。
*記事の内容を簡単に動画でまとめています↓↓↓
健康寿命とは?
健康寿命とは、“人の手を借りずに生きることができる寿命”のことを表します。つまり、『介護が必要のない寿命』のことです。平均寿命と健康寿命には約10年の開きがあるので、人生の最後の10年間は、誰かの援助無くしては生きることができません。
平均寿命と健康寿命の差は、介護などが必要となる期間。この差を縮めることが社会保障費の抑制につながる。16年の平均寿命と健康寿命の差は男性8.84年、女性12.35年。13年と比べると男性0.18年、女性0.05年改善した。引用:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27899950Z00C18A3CR0000/
もちろんこれは平均であって、援助の期間が数年と短い人もいれば、10年以上必要な人もいます。なぜこの違いが出るのでしょうか?
予想はつくと思います。若い頃にどれだけ『健康』に気をつけることができたか?の違いが大きいです。食事に気をつければ気をつけるほど、頭を使えば使うほど、運動すれば運動するほど、健康寿命が長くなるということは、どこかの機関がデータを示さなくとも自然とわかることだと思います(もちろん科学的にわかっていることです)。
健康寿命を延ばす必要性
大きく分けて、健康寿命を延ばす必要性は2つあります。それは、
- 『個人にとって』
- 『社会にとって』
の2つです。それぞれ見ていきましょう。
1:個人にとって健康寿命を延ばす意味
人生を最後まで楽しく過ごすためには、やはり健康さが必要不可欠です。足が悪くなれば出かけることさえ不便になりますし、歯が悪くなれば好きなものさえ食べられなくなってしまいます。しかもそれらは複合的に絡み合っているので、1つできなくなると他のことまで関連しでできなくなる可能性が高いです。
例えば足が悪くなり外に出かける頻度が減ってしまうと、運動不足からさらに老化が進みます。老化が進めば、体力も思考力もどちらにも悪影響が出てしまうので、結果として健康寿命が短くなるのです😱
他の例だと、歯が悪くなると硬いものが食べられなくなります。そのため柔らかいものばかり好んで食べるようになると、顎の筋肉が弱くなり顔全体のバランスが悪くなります。
噛むここと脳には関係性があるので、顎が弱れば脳も弱ってしまいます。人間の寿命が延びたのは、『歯の治療法が進んだから』と指摘する科学者もいる通り、歯と寿命には大きな関係性があります。
人生を謳歌するためには『健康寿命を延ばすこと』は必要不可欠です。どれだけ楽しい人生をこれまで歩んできたとしても、残りの10年の人生が楽しくなければ満足できません。(介護期間が長くなるということは、家族にも大きな負担をかけます)
今の楽しさを追求するだけでなく、後々の人生の楽しさを追求するために、「今から健康寿命を延ばす意識を持つ!」ことはとても大切なことです👍
2:社会にとって健康寿命を延ばす意味
病院に行けば行くほど、薬を貰えばもらうほど、多くの税金が使われます。高齢社会の日本では病院に通われる高齢者が数多くおり、言い方は悪いですが、健康ではない高齢者が増えていくほど、そのために多額の税金(社会保障費)が使われていきます。
しかもその使われ方は大変なものになっており、毎年約40兆円も借金しています。今の政府の借金総額は1000兆円を超える額になっているのは有名な話です🤢
この借金・・・誰が払うのって話ですが、このツケを払わされるのは、現役世代以降の人たちであり、子であり孫です。(正確には政府の借金なのですがマスメディアをうまく利用して国民が支払うようにと誘導されています→消費税が上がる理由がそれ)
なぜ健康寿命を延ばす必要があるか?の疑問に対しての社会的な意味はこれです。できるだけ健康な体を保ち病院通いを少なくしないと、そのツケがどんどん後の世代に回っていくからです。
自分の子や孫にそんなツケを押し付けるような、かっこ悪い大人にはなりたくありませんよね?(これについてはこちらのサイトで書いている『生まれた瞬間借金800万円からのスタート!?』を参照にしてください)
また、先進国の中で、日本は最も教育にかける税金の割合が少ない国です。これもなぜかというと、社会保障費(医療費や介護費)に多額の税金を投入しないといけないからです。基本的に、今の日本の構造は高齢者に優しく、若者世代に厳しいものとなっています😅
子どもの貧困という言葉は聞いたことがあるでしょうか?今や6人に1人の子どもは貧困状態にあると言われています。どういうことかというと、修学旅行に行けなかったり、食事が給食のみという家庭があるのです。(給食がない夏休みの期間が終わると、激やせして学校にくる子どももいます。これは日本で起こっていることです。)
比較的普通以上の家庭で過ごした人ならば想像がつかないかもしれません。でも、これが今の日本の現実なんですね。高齢者に税金を投入するのももちろん重要ですが、将来がある子どもにも税金を投入するのも重要です。
税金の配分の割合が少し変になっているのですね。(この辺りの問題は政治で解決しなくてはなりません。つまり、「選挙に行こう!」ということです。)
健康寿命を延ばす方法
健康寿命を延ばさないと、個人にとっても、社会にとってもデメリットばかりという話をしてきました。じゃあ、どうやって健康寿命を延ばすのか?について見ていきましょう。
これも簡単というか、わざわざいう必要のないことですけど、
- 食事に気をつける
- 運動する
- 頭を使う
の3つです。(「だよねー」とほとんどの人は思われたと思います)
当たり前のことですけど、当たり前のことをやるのが難しいのですね。お菓子ばっかりとか、油物ばっかりとか、塩辛いものばっかりじゃなくて、ビタミン・たんぱく質・炭水化物をきちんと摂取すればいいのです。つまり、野菜・コメ・お肉・魚を食べればいいだけです。難しくはありません。食べ過ぎてもダメだし、偏ってもダメ。運動も毎日30分くらいいいですし、軽めの早歩きで十分OKです。運動と脳の関係性も近年示されているので、痴呆になりたくなければ、運動を習慣づけるしかありません。
ただ、このサイトで伝えたい一番の健康寿命を延ばす方法は、
『生きがいを持つこと』
です。
夢と言ってもいいですし、やりがいと言ってもいいです。とりあえず、何かの目標を持って欲しいんですね。
小さい頃はやりたいことがあったけど、歳をとるにつれてやりたいことがなくなってる人の多いこと😱そんなのではダメです。健康に長生きしたいのであれば、何か目標を持ってください。これこそが最も若々しく生きる秘訣です。
テレビにたまに映る若々しい高齢者の方がいるじゃないですか?あの人たちって堂々と自分の夢とか生きがいとかやりがいを語りますよね。あの人たちみたいな生き方を目指すべきなんです。それが小さな目標だっていいし、なんだっていいです。
1:目指すはスーパーエイジャー
80歳にも関わらず50〜60代の脳を保ち続けるお年寄りのことを「スーパーエイジャー」と言います。
どうやったらスーパーエイジャーになれるかと言いますと、
少しキツめの負荷をかけること
です。
それが身体的な活動でも、精神的な活動でもOKです。少しキツいくらいの運動やら勉強やらをやっているご老人がスーパーエイジャーになれるのです👍そんな歳の取り方をしたいですねぇ🤔
つまりは「いくつになっても目標を持ち挑戦しろ!」ということですね。挑戦し続けるということは、キツめの負荷がかかるということですから。
おわりに:健康的に生きることは楽しい
今回の記事では『健康寿命』について書いてきました。
このサイトを見てくれた人は比較的健康意識が高い人だと思うので、何か心に響くものがあったのではないでしょうか?健康に生きることは個人レベルだけでなく、社会レベルで重要なことなんです。私たちが社会にできる最も簡単な貢献方法は『健康』を意識して行動することです。
それでは今日の記事を簡単にですがまとめていきます。
- 平均寿命と健康寿命には約10年の差がある
- 健康寿命とは『人の手を借りなくて生活できる寿命』のこと
- 介護や医療ばかりにどんどん税金が使われているので『教育』にかけるお金が足りない
- 健康寿命を伸ばすには食事・運動・頭を使うことだけど、最も重要なのが『生きがいを持つこと』
それでは!
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