口の中のマイクロバイオームってまだまだ全然分かってないんですって。
前回の記事に引き続き、『マイクロバイオームの世界』という本より、気になったところを記事にします。
多様な口の中のマイクロバイオーム
口の中のマイクロバイームは、1200種類近くの細菌がいるとされています。
1200種類のシア金は13門に分布しているのですが、これがなんと皮膚のマイクロバイオームより門のレベルで3倍ほどになります。
もうこの時点で、口の中の細菌の種類って『すげぇ多様性!』と思うわけです。
そしてこの1200種類の細菌は、24%ほど細菌学者によって分類されています。
また8%は培養はされているけど、名前はついていません。
そして残りの68%は培養もされてなければ、名前もついていない細菌たちなのです笑
簡単に言えば、口の中の細菌については全然分かってないってことなんですね。
共通しているマイクロバイオーム
ヒトの口の中には共通しているマイクロバイオームはどれくらいなのか?
これはある程度わかっていて、150種類が共通している口の中のマイクロバイームになります。
これをコア・マイクロバイオームというんだとか。
変化する口の中のマイクロバイオーム
研究者は口の中のマイクロバイオームを10年にわたり定期的にサンプリングしました。
その結果分かったことが、口の中のマイクロバイオームは変化することがわかりました。
幼少時であれば一卵性や二卵性双生児は口の中のマイクロバイオームは似ていましたが、大きくなるにつれてそれも変わってくるのだと。
キスで変わる
口腔マイクロバイオームを直接的に影響を与えるものがあります。
それが『キス』です。
10秒のディープキスで平均8000万以上の細菌が移動していくんですって笑
口腔マイクロバイオームを測定すれば、あなたが浮気しているかどうか分かるそうですよ〜(´-`).。oO
虫歯とマイクロバイオーム
虫歯といったら、『ミュータンス菌』を思い浮かべる人も多いでしょう。
虫歯にはミュータンス菌とラクトバチルズ属の一部の種が関係していると言われています。
しかし、これだけでは虫歯を予測することができないのです。
虫歯がひどい子の口腔マイクロバイオームを調べたところ、ミュータンス菌とラクトバチルスが関与していない場合もあり、ナイセリアやセレノモナスといった酸を生成する細菌が見つかる場合もあるのです。
つまり、虫歯になるプロセスは複数あるということです。
それにお口のトラブルも様々です。
- エナメル質が好きな菌
- 象牙質が好きな菌
- 歯肉好きな菌
菌たちが悪いのか、それとも間食ばかりして口の中に糖分をいっぱいにする私たちが悪いのか・・・。
まとめ
口の中のマイクロバイームってまだまだ全然分かってないのですね。
腸内細菌と同様、これからの研究が期待されます!
細菌系に興味がある人はこの本とっても面白いと思うので、是非とも手にとって見てください(`・ω・´)”
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