R-body-project代表の鈴木岳さんの本、『トップアスリートのトレーニングを自宅で!ファントレ!』を読みました。
かる〜く読める本なのですがかなり面白くて、今年読んだ本の中では上位にくるものでした(`・ω・´)”
テニス選手のジョコビッチがお勧めする『ダイナミックストレッチ』って、ファンクショナルトレーニングのことなんだぁという気づきを与えてくれる本でしたので、とてもスッキリしました。
ということで、ファンクショナルトレーニングについて調べたことを今回の記事では書いていきます。
ファンクショナルトレーニングとは?
ファンクショナルトレーニングとは、身体の構造に即した正しい動き方をマスターするためのトレーニングです。
正しい動き方をマスターすることで、ケガの防止につながるんですね。
アスリートにとって大切なことは“怪我をしない身体つくること”です。
アスリートに限らず、正しい体の動き方をマスターすることで、肩こりや腰痛など、そういった風潮から無縁の生活を送ることができます。
動作の土台を作る
ファンクショナルを訳すと『機能的な』という意味になります。
つまり、ファンクショナルトレーニングとは、『機能的なトレーニング』です。
人間には200もの骨と650もの筋肉があります。
これを使うことで歩いたり、走ったり、ものを投げたりできます。
単純な動作であればそんなに違いが出ませんが、高度な動き(スポーツ)になると、「あれ?あの人身体の使い方変じゃね?」と、見て明らかに違いが出てきます。
これは、体をうまく使えていない証拠であって、ファンクショナルトレーニングをすることで身体の動作の土台を作ることができます。
人間にとって正しい動作とは何か?
人間にとって正しい動作とはなんだと思いますか?
それは、“関節に負担をかけない動作”になります。
私たちの身体の可動域は、関節の可動域なんですよね。
この関節が連動しあって正しい動作ができるわけですが、身体の筋肉が固くなっていたり衰えたりすると関節を正しく連動できなくなります。
そうなると、どこかの関節に負担をかけることになっちゃうんですね(´・ω・)
こういうのを“代償動作”なんて言います。
動きに適した関節と適さない関節
関節には『動きに適した関節』と、『動きに適していない関節』があります。
例えば、股の関節や肩の関節は可動域が広く動きに適していますが、腰椎の関節は可動域は狭く動きに適していません。
動きに適した関節のことを『動かす関節(mobility joint)』と言い、適していない関節のことを『固める関節(stability joint)』と言います。
身体の上から順に、
- 肩甲骨:固める関節
- 胸椎:動かす関節
- 腰椎:固める関節
- 股関節:動かす関節
- ヒザ:固める関節
- 足首:動かす関節
このように動かす関節と固める関節が全身に交互に存在しています。
ある関節を動かすためには、その隣の関節は固定する必要があります。
例えば、ももを上げるときは、股関節を動かし、腰椎を固定します。
逆に言えば、ももを上げるのに股関節をあまり使わず、腰椎を動かしてももを上げようとすると、それはヒトにとって適した動きではないため、腰椎に負担がかかり痛みの原因となります。
筋肉って何をするためのもの?
ファンクショナルトレーニング的には、筋肉は何をするものだと思いますか?
それは、“筋肉は関節を動かすためのもの”になります。
正しい動きをするためには、関節を正しく使うことが必要で、関節を動かしたり固めたりするのは筋肉の役割になります。
また、筋肉は骨格の位置を決めるためにも重要なので、姿勢に大きな影響を与えます。
ファンクショナルトレーニングでは、体幹(背骨周りにある筋肉群)を重点的に鍛えます。
というのも、体幹とは固める関節の代表であるでボネと骨盤を安定させるために大切な筋肉群だからです。
あなたは正しい“ばんざい”ができる?
ちょっと立ってみて、“ばんざい”をやってみてください。
できました?
動かす関節の代表である肩の関節を正しく動かすことができれば、“ばんざい”は容易くできます。
しかし、肩関節を正しく動かすことができない人がいます。
その人たちは体幹が固められておらず、ばんざいをするときに腰を反ってしまうのです。
その動作が『普通』だと思い込み、その動きを繰り返していくと、肩こりや腰痛の原因となります(´・ω・)
ファンクショナルトレーニングの肝は『固める関節』
ファンクショナルトレーニングの肝は、固める関節をしっかりと固めることです。
そうすることで動かす関節の肩関節や股関節がスムーズに動くようになり、末端の手足を自在に動かすことができるようになります。
そして固める関節をしっかりと固めるためには、体幹の筋肉が重要だというわけです。
ファンクショナルトレーニングの効果とは?
ファンクショナルトレーニングをすると、どんな効果があるのかというと、
- 身体の歪みが改善
- 耐寒力が鍛えれる
- 肩こり・腰痛の解消
- ケガの予防
などがあります。
ファンクショナルトレーニングのやり方とは?
ファンクショナルトレーニングのやり方としては、是非ともこの本を手にとってみてください。
まぁ基本的に普通の体幹トレーニングと一緒なので、サッカーの長友選手の本などを持っている方は、それで十分だと思います。
また、過去に書いた記事、ジョコビッチのダイナミックストレッチもファンクショナルトレーニングにかなり類似しているので、それでもOKだと思います。
それと、体幹を鍛えるために重要なのが『腹圧』になります。
腹圧とは、字のごとくお腹の圧力を高めることです。
「お腹の圧力なんてどうやって高めるんだよ?」というかたは、こちらの記事を参考にしてみてください。
ファンクショナルトレーニンググッズ
この本で紹介されてたトレーニンググッズを書いておきます。
- シスチューブ(SysTube)ミニバンド
Sys Tubeが紹介されていましたが、類似製品ならどれでもいいかと思います。
- ネモメディシンボール
これも有名なやつですね。
これまた類似製品ならどれでもいいと思います。
- ザ・グリッド・フォームローラー
このサイトでも良く紹介しているフォームローラーです。
筋膜リリースにはもってこいの製品なので、買っておいて損はないものです。
これまた類似製品ならどれでもOKだと。
- TRX サスペンショントレーナー
ドアなどにひかけて行う器具です。
TRXサスペンショントレーナーは3万円くらいします・・・。
ですので、安めのものを紹介しておきます。
お金に余裕のある人はTRXのものを購入してください(`・ω・´)”
まとめ
いかがでしたか?
この記事では『ファンクショナルトレーニング』について書いてきました。
正しい体の使い方をして、肩こりや腰痛など、そういった体の不調と無縁の生活を送りたいのであれば、ファンクショナルトレーニングを行うのが良いと思います。
体幹を鍛えておけば、お腹周りがスッキリするのはもちろん、姿勢も良くなり、ケガの予防にもつながるのでメリットだらけです(`・ω・´)”
ということで、機能的な体を作るためにも是非ともやってみてください!
今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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