前回の記事『炎症を再定義。「いつものパン」があなたを殺すを読んで』に引き続き、デイビット・パールマターさんの「いつものパン」があなたを殺すで気になったところを書いていきます。
コレステロールの値を下げる薬で最も一般的な『スタチン』が、脳の機能を低下させ、心臓疾患のリスクを高める可能性があることがわかってきたのです!
コレステロールは脳の栄養
コレステロールを悪者だと思っている人もいますが、それはメディアや製薬会社によって刷り込まれた間違いです。(もちろんコレステロールが高すぎると問題です)
コレステロールは細胞膜やホルモン、そして脳の栄養にとって大切な栄養素であり、コレステロールが不足すると体に異常をもたらします。
コレステロールの合成を阻害するスタチン
コレステロールを下げるとしてスタチンは何百万人もの人に使われています。
スタチンは肝臓でのコレステロールの合成機能を阻害し、血中のコレステロール量を減らす働きをします。(ちなみに、コレステロールは体に必要だから肝臓で合成されています)
スタチンの副作用
先ほども述べたようにコレステロールは脳の大切な栄養で、ニューロン間の電気信号伝達、脳細胞の成長に関係しています。
それなのにスタチンを服用することでコレステロール合成が阻害されると、脳に十分な量のコレステロールが行き渡りません。
イギリスの医薬品庁の発表によれば、スタチンの副作用は次のようなものがあります。
- 肝臓の機能障害
- うつ状態
- 睡眠障害
- 記憶喪失
- 性機能障害
- 多発性神経炎
などです。
これだけの副作用がありながら、コレステロール低下剤を飲むべきなのでしょうか?
テストステロンとコレステロールの関係
男子ホルモンとして有名なテストステロンもコレステロールから作られます。
スタチンを服用し、肝臓でのコレステロール合成を阻害する結果、テストステロンが減少し性欲減退が起こるのです。
2010年にイギリスで発表された研究では、冠動脈性心疾患を抱える930人の男性を調べ、テストステロン値を測定しました。
テストステロン値が正常だった患者の死亡リスクが12%だったのに対し、テストステロン値が低かった患者では死亡リスクが21%ということがわかりました。
つまり、冠動脈性心疾患を患い、テストステロン値が低い場合は死亡リスクが約2倍になるということです(´・ω・)
脳の重さの20%はコレステロール
脳の重さは体重の2%にすぎませんが、総コレステロールの25%は脳にあります。
つまり、コレステロールは脳の働きに超重要だってことなのです。
コレステロールはニューロンを取り巻くミエリンの重要な成分で、ミエリンのおかげで情報の早期伝達が可能になります。
つまりコレステロールは、脳の迅速な応答に関わっているのです(`・ω・´)”
また、コレステロールは脳内の強力な抗酸化物質としても働き、フリーラジカルによる攻撃から脳を守るのです。
というのも、コレステロールはエストロゲンやアンドロゲンのようなステロイドホルモン、およびビタミンDという脂溶性の抗酸化物質の前駆体だからです。
胆汁とコレステロール
胆汁は胆のう(肝臓が作った胆汁を蓄えておく貯蔵庫)によって分泌され、脂肪の消化、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンKなどの脂溶性ビタミンの吸収に必要なものです。
この胆汁もコレステロールから作られています。
つまりコレステロール値が低いと、脂肪の消化吸収能力が低下するのです(´・ω・)
まとめ
いかがだったでしょうか?
この記事では『コレステロールを下げるスタチン』について書いてきました。
コレステロールが高いからといって、スタチンを使いすぎるのは良くないです。
薬によってコレステロールを下げるのではなく、もっと根本的な解決をするべきなんですね。
それと、コレステロール値は高すぎると良くないですが、ある程度の高さは大丈夫だということもわかっています。
問題なのは、コレステロールよりもフリーラジカルです。→→→『悪玉コレステロールの嘘?本当に注意すべきは活性酸素な理由』
コレステロールは体にとって重要なので、『コレステロール=悪』というイメージは捨ててくださいね(`・ω・´)”
今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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