フルーツジュースは栄養たっぷりだから子どもに飲ませよう!
なんて情報は古いです。
アメリカの小児科学会は「子どもにフルーツジュースを与えるのは反対だ!」と言っています。日本でも厚生労働省が同じようなことを言っております。
つまり、「フルーツジュースを飲むことはメリットよりもデメリットの方が大きいんだ!」ということです。今回の記事ではフルーツジュースを飲むデメリットについて書いていきます。
フルーツジュースを飲むデメリット
アメリカの小児科学会の見解はこちら→→→Fruit Juice in Infants, Children, and Adolescents: Current Recommendations
虫歯の原因になる
フルーツジュースは糖分の塊ですから、虫歯の原因になります。
食物繊維がないので便秘に効果はない
フルーツジュースはフルーツから食物繊維をごっそり取り除いた商品ですので、便秘は治りません。
「子どもが便秘がちなので・・・・」ということでフルーツジュースを飲ませまくるのはNGです。
肥満になる
砂糖の塊ですのでゴクゴク飲めば太るだけなんですな。しかも、甘くて美味しいものですから一度飲み始めたら、子どもはフルーツジュースばかりを求め、お茶や水をあまり飲まなくなります。
そうなるで肥満のスパイラルに陥ってしまいます。
早期に与えると味気のない離乳食を嫌がるようになる
甘くて美味しいフルーツジュースの味に慣れてしまうと、離乳食を嫌がってしまいます。これも肥満スパイラルに繋がります。
ミルク・母乳を飲む量が減ることがある
フルーツジュースをたくさん飲んでしまうと、その分だけミルクや母乳を飲む量が減ります。
ミルク・母乳にはタンパク質、脂質といった子どもを成長させるための大切な栄養素が入っております。フルーツジュースにはそれが入っていません。つまり、ミルク・母乳に比べてフルーツジュースは栄養価が低いということです。
また、母乳には腸内細菌のエサになるオリゴ糖まで含まれていますから、ジュースの飲みすぎで母乳が減るなんてことはあってはなりません。
子どもの低身長に関係する
フルーツジュースをたくさん飲んでいる子どもは、
- 低身長
- 肥満
という関係性がありました→→→Excess fruit juice consumption by preschool-aged children is associated with short stature and obesity.
ジュースは病気の元
1日1〜2本のジュースを飲むだけで
- 2型糖尿病の発症率がアップ
- 心臓病による死亡率がアップ
- 脳卒中のリスクがアップ
- 肥満のリスクがアップ
と、病気のリスクがアップしまくりです。(→→→Fructose and Cardiometabolic Health: What the Evidence From Sugar-Sweetened Beverages Tells Us.)
ジュースには果糖ブドウ糖液糖がたっぷりと使われていまして、果糖の取りすぎは肝臓にダメージを与えます。「果糖」と聞けば、なんだかヘルシーな糖分というイメージがあるかもしれませんが、そのイメージは捨ててください。
果糖はブドウ糖と違って、すぐに肝臓に送られて脂肪に変換されてしまうのです。もちろん果糖にはメリットもあるのですが、現代的な食生活だと“取りすぎ”なのです。
ジュースではなくて水を飲もう!
しっかりとした食事をしていれば十分に栄養は摂取できます。フルーツジュース(果汁)から栄養を取る必要はありません。
水で十分なんですな。
ジュースではなくて果物を食べよう
それと、ジュースを飲むのではなくて繊維たっぷりの果物を食べる習慣をつけておくのが吉ですね。
スムージーならOK
余計な糖分や添加物が入っていない、果物をそのままミキサーにかけたスムージーならOKだと考えられます。(と言っても、果糖の取りすぎはよくないので果物摂取もほどほどに)
おわりに
フルーツジュースにメリットはありません。できるだけ避けた方がいいです。
フルーツジュース飲むくらいなら食物繊維もたっぷり入った果物をそのまま食べましょう!ですから、ジュースは冷蔵庫からなくした方がいいと思います。
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